【実機レビュー】13.3インチノートPC「EZbook X3 Air」~中華PCだけど高品質ボディで高級機にも匹敵

13.3インチのラップトップPC「Jumper EZbook X3 Air」をGearbest様からお借りしたのでレビューします。

13.3インチで約1kgと超軽量、しかも質感も良く驚きました。

Jumper EZbook X3 Airの主な特徴

Jumperは古くから中国でラップトップPCを作っているメーカーであり、OEM元でもありました。
このJumperのEZBook X3 Airは13.3インチのラップトップPCで、ディスプレイ解像度はフルHD(1920×1080)。
上部に1MPのWebカメラを備えているので、在宅ワークでのZoom等のTV会議も楽勝。

CPUにGemini Lake世代のCeleron N4100 Quad Core 2.4GHz。メモリは8GB、ストレージはeMMCですが128GBあります。
更にM.2 2280スロットが空いているので、格安SSDを増設すれば高速ストレージを拡張出来ます。

なおDTS立体ステレオ機能を持った高音質スピーカーを備えている為、音質も期待出来ます。

本体も薄く11mmです。重さもわずか1.05kgと超軽量なのでモバイル用途にも良いでしょう。

 

拡張ポートも以下のように豊富。USB Type-C、3.0、2.0と揃っているのはこの薄さのPCでは秀逸ですね。

  • USB Type-C
  • USB Type-3.0
  • USB Type-2.0
  • mini HDMI
  • 3.5mmイヤホンジャック
  • 2280 M.2
  • microSD

主要スペック

製品名 Jumper EZbook X3 Air
ディスプレイ 13.3インチ フルHD (1920×1080) IPS
CPU Intel Gemini Lake Celeron N4100 Quad Core 2.4GHz
メモリ 8GB LPDDR4
ストレージ容量 128GB eMMC
OS Windows10 Home
カメラ 1MP(Webカメラ)
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2
インターフェース USB Type-C、
USB Type-3.0、
USB Type-2.0、
mini HDMI 、
3.5mmイヤホンジャック、
2280 M.2
microSD
バッテリー 4,250mAh/7.6V
サイズ 30.5 x 19.8 x 1.1 cm
重量 1.05kg

同梱物

さっそく開梱していきます。

同梱物はUSB充電器/マニュアルのみ。販売ページで”US Plug”を選ぶとこのように日本で使えるコンセント形状となります。

ただACアダプタを使用しなくても、USB PD充電器があればUSB Type-Cポートから充電も可能。

マニュアルは中国語のみですが、PCを使った事ある方ならマニュアルなんてほぼ不要だと思いますので困ることも無いでしょう。

外観レビュー

EZBook X3 Airはゴールド1色で、トップカバーもこのようにゴールド。しかし安っぽい色ではなく、フルアルミ合金の硬質さが出ていて高級感すらあります。Jumperのロゴはシンプルで主張しすぎないのがいい。有名メーカーではないのでね。

13.3インチのディスプレイですが、左右と上のベゼルがかなり細くスタイリッシュです。キーボードは一般的な6列タイプで、配列は怪しい所もなく打ちやすい。ただキーボード右上に電源ボタンがあるので、慣れないと誤打しやすいのはいまいち。それでも打鍵感は良く、ストロークもこの薄型のノートPCにしては充分取れています。

タッチパッドも広く操作しやすい。パッド自体もつるつるで指紋痕も残りにくく、高級機に近い操作感が得られています。私はSurface LaptopとLenovo ThinkPad E15を普段使い分けていますが、10万円クラスの両機に近い感覚で使えるのは正直驚きでした。

左側はDC in、USB3.0、miniHDMI、USB Type-C端子となっています。USB Type-CはUSB PDも可能なので、ACアダプタを使用せずともUSB PD充電器があればそれでOK。

右側は左からmicroSD、USB2.0,3.5mmイヤホンジャックです。

横から見ると本体が非常に薄いことが分かります。最も厚い部分で11mmしかありません。

その為USB端子はこのようにほんの少しだけ下部を広げて使う必要があります。

ただあまり手間はなく、普通にUSB機器を差し込めば、勝手に広がるので挿入はスムーズです。
しかしそれにしてもこれだけ薄い本体に、よくぞこれだけの拡張ポート類を詰め込んだものです。普通な薄型のラップトップPCであれば、HDMIもなくしUSB Type-C経由で出力できるようにし、USB端子も1つにしてあったとしても「ウルトラモバイルだしこんなもんだ」と思えるものですが、約1kgの軽量ノートPCでほぼフル装備に近いポートを備えているのは使う側からするとやはり有り難い。

背面は左右にスピーカーがあり、あとはM.2 SSDスロットがあります。

フタを外せば、2280サイズのSSDが搭載できるスロットが現れます。Cドライブは128GB eMMCなので、容量/速度共に不満があれば、SSD増設して改善できるというのは助かります。

ディスプレイを開けるのが楽

細かい所ですが、ディスプレイの開けら楽で助かります。ディスプレイ上部にはカメラ部があり、そこが出っ張っているので、片手でも簡単に開けられます。

日々ノートPCを使い開け閉めをしていると、両手で開ける煩わしさから解放されるというのは小さな事ですが、一度使うと「これは良いものだ」と感じますよ。

使い勝手 :軽量で質感もいい

13.3インチはモバイルノートPCとしては個人的には日本においてはベストサイズだと思います。これより大きいとカバンで運ぶにはかさばるし重くなるので、私のように大画面&テンキー付きが作業上ほぼ必須という特殊ケース以外なら13.3インチがオススメです。

EZBook X3 Airは特に薄くコンパクト。私の15インチThinkPad E15との比較でもこんなに小さい。ディスプレイもベゼルが細いからThinkPad E15より遙かにスタイリッシュに見えます。

あと約1kgという軽量さは、私のように15インチを持ち歩く側からすると格別。、片手で軽々持てるのは異次元で「もう一台こんなサブノートを持っていてもいいな」と思わせます。

これで質感悪ければ、ただ軽いだけとなってしまう所ですが、EZBook X3 Airは3万円台のPCと安いもののフルメタルボディで質感も抜群です。正直DELLとかhpの低価格機より遙かによく、スペックを除けば充分7-8万円ぐらいのPCに見えます。

日本語もセットアップ時から選択できるので、中華PCにありがちな「英語でセットアップして、日本語のランゲージパックを入れて・・」なんて作業がないのも有り難い。

ブラウジングも音もいい

タッチパッドが吸い付くように気持ちよく動くので、ブラウザー操作等が非常に快適です。

正直、2本指でスクロールさせたりするのはThinkPad E15よりも快適に動きます。このあたりは使い込むとイライラするのか気持ちいいのか私の中ですぐに評価が分かれるのですが、EZBook X3 Airは合格、E15は正直手放しても良いかなと思わせます。

またDTS立体ステレオに対応したスピーカーも使う前は「形式的なものでは?」と半信半疑でしたが、これがなかなか良い音です。

ThinkPad E15のスピーカーを10点満点で4点としたら、EZBook X3 Airは6点ぐらいあげても良いぐらい。ただ底面にスピーカーがあるので、テーブルの上よりも膝上ぐらいのほうがスピーカーからの音の広がりを感じやすいので、環境によって多少左右はされます。あくまで一般的なノートPCとしての評価で、専用スピーカーやヘッドホンクラスには及びませんが、それでも広がりのある強くクリアな音は感じられるはずです。

ベンチマーク

EZBook X3 Airに搭載されているCPUはIntel Celeron N4100ですが、ベンチマーク結果はどうでしょうか。

まずはCrystalDiskMark 7.0.0でCドライブである128GB eMMCの速度を試してみました。

シーケンシャル 544.62MB/sと、eMMCとしては非常に高速で、SATA接続のSSDとほぼ同等レベルの速度が出ています。

ドラゴンクエストXベンチマークでは「重い」の評価。
性能的にこのEZBook X3 Airで「PCゲームもバリバリ動いてもらわないと」という方は居ないと思いますし、これはさほど重要では無いでしょう。

ただCPU/GPUの負荷をかけるような処理(動画/画像編集、重いマクロなど)は厳しいので、あくまでネットみたり動画見たり、文書作成といったライトユースがメインな使い方になってきます。

そしてこうしたライトなラップトップPCは、ライトユースが殆どだと思いますので、割り切って使う事で低価格で買えるわけです。(なんでも出来るラップトップPCが欲しければ10万円以上するわけですし)

まとめ

EZBook X3 Airを一言で言うと薄くて軽くて高品質。かなり驚きました。

正直、中華ノートPCとある程度は可も無く不可も無しレベルにまで来ていると思いますが、EZBook X3 Airは充分「可」のレベルに来ています。フルメタルボディの品質が極めて高く、300ドル台のPCには到底思えません。表のJumperロゴがNECで8万円で売っていたら「ああそうだよね」と思うレベル。

13.3インチはモバイルノートとしては画面が大きく使いやすく、IPSのディスプレイはとても綺麗です。
音もそこそこ良いですし、普段は仕事/学校に持っていく、週末は動画見るという使い方にもってこいです。

ライトユースだからこそ軽いノートPCが欲しいものですが、重さ1kgギリのノートPCはいろいろとあるものの、価格も遙かに高くとても手が出ないのが普通でしょう。

欠点はCeleron N4100搭載の中華ノートPCで300ドル台という点ぐらい。このスペックからすると一見「高い」と感じますが、実際使ってみるとこの高品質な質感には価格以上に満足感が高く感じるはずです。今後このレベルが中華PCのスタンダードになると、いよいよ有名メーカーPCを買う意味が薄れてくるだろう、、、と未来予想したくなるぐらいの出来でした。

価格

Gearbestでの価格は382.99ドル(41,632円)で販売中です。

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