カメラがセパレートするジンバルカメラ「Feiyu Pocket 2S」をFeiyyuTech様からお借りできましたので使ってみました。
ジンバル界ではトップブランドのFeiyuがが送る面白いギミックのジンバルカメラですが、分離することがこんなにも楽しく動画が撮れるとは、、、驚きが半端ない製品です。
主な特徴
Feiyu Pocketは初代を経て、2代目になり、初代のままのストレート型のFeiyu Pocket2と、カメラ部がセパレートするFeiyu Pocket 2Sの2製品に分かれました。
今回レビューするのはセパレート型のFeiyu Pocket2S。
本体とカメラが分離する事で、カメラをマグネットやバンドで取り付けて手持ちだけでなく手ぶらで、よりアクティブな、そしていままで取りたくても摂れなかったような映像撮影が可能です。
中国では既に発売されていましたが、日本ではクラウドファンディングのMakuakeを通じて発売されます。
Feiyu Pocket2S 主要スペック
- サイズ : 170×42.6x 30.5mm
- 重さ :179g
- レンズ : 広角130度 F2.0
- ディスプレイ :1.3インチ
- センサー :1/2.5インチ CMOS
- ズーム : 4倍
- 最大静止画サイズ : 3840×2160
- 動画モード : 動画/タイムラプス/モーションプラス/ハイパーラプス/スローモーション
- 動画解像度 : 4K 3840*2160@60/50/48/30/25/24fps
2.7K 2720*1520@60/50/48/30/25/24fps
1080P 1920*1080@120/60/50/48/30/25/24fps - SDカード : microSD 最大512GB(U3ハイスピード推奨)
- バッテリー :875mAh
- 稼働時間 : 1080P 30fps 180分
4K 30fps 160分
開梱
パッケージを開封していきます。
貼付品は、USB Type-Cケーブル、三脚に取り付けるレンズマウント、赤い両面テープ、ストラップ、マニュアル、キャリング袋です。
マニュアルは今回お借りしたものでは英語版ですが、Makuakeで出荷されるバージョンでは日本語版になるとの事。
左はFeiyu Pocket2Sの本体を腕とかに固定する為のマウンター。右はカメラの三脚等に固定するためのベースが添付されています。
外観と使い勝手
さて本体側も見ていきます。これがFeiyu Pocket2Sの基本構成で、カメラ部と本体はケーブルで繋がれ、カメラと本体はマグネットでドッキングしています。操作はタッチ、十字カーソルキー、録画ボタンで行う。1.3インチのディスプレイは小さいですが、設定変更や映像確認程度なので、なんら支障は無い。それでももっとよく確認したければ代替案もあり、撮れた動画の確認はスマホとアプリ連動させれば大画面で確認もできるようになっています。
カメラ部はマグネットなので、手で簡単に外せます。
カメラ部はこのように下に隙間があり、ここにバンドを通して固定したり、マウンターをここに取り付けたりできるようになっています。
右側側面には、電源ボタン(写真右側)とmicroHDMI端子(左側)。
左側面には、USB Type-C端子とmicroSDカードスロットがあります。剥き出しの状態なので、防水性はないので注意。
メニューは多岐にわたり細かく設定できる。動画撮影モードもフルHD(1080P)、2.7K、4Kなどの選択もできるようになっている。但し4K撮影にはmicroSD U3(UHSクラス3)のハイスピードタイプが必要。
マグネットでいつもは撮れない場所でも簡単撮影
コンパクトで179gと超軽量ジンバルカメラのFeiyu Pocket2S。しかもカメラが外れてマグネットでどこにでも取り付けができちゃうので、いろんな場所に付けて普段では撮影したくても出来なかったところ、予想外に面白い画角などにチャレンジしたくなります。
カーテンレールにつけて、自分の部屋をタイムラプスで撮影してみたりもできちゃう。マグネット取り付けだから三脚要らず。
ベランダの外のアンテナアームにも簡単に取り付けられる。
車にだって簡単に設置可能。余談だけど本体もマグネットが仕込んであるので、こんな感じでくっついてしまいます。さすがにこのまま走るのは怖いけど、柱や壁などにマグネットで固定できたら、スマホ操作すればリモート撮影だって可能です。
将来的には無線化してくれたら最高の撮影アイテムになる事は間違いないのですが、4K撮影等の高画質化優先すると転送レート/データの安定を考えると有線である事が必要なんでしょうね。
それでも有線ケーブルは90cmあり、絶妙に使い易さを保っています。
気軽に撮影ができるメリットはデカイ
本体を腕にバンドで固定すれば、そのまま撮影もできますが、例えばカメラだけはヘルメットや自転車のハンドルにマグネット取り付けしちゃって簡単に動画撮影ができたりします。この簡便さこそがFeiyu Pocket2Sの凄さ。
わざわざGoProを用意してマウンター付けてなんてのは「これから撮影するぞ!」と意気込まないとできない。
でもFeiyu Pocket2Sならポケットにも入るから、持ち歩いてさえいれば「あ、今日はちょっと撮影しよっかな」と気楽な気持ちでGoPro+マウンターに近い撮影が簡単にできちゃうのは正直凄い。
車の車載映像もこうしてぽんと乗せるだけの手軽さ。
詳細はこちらなどをご参照ください。
ケーブルは窓の隙間から引き入れれば簡単に撮影開始できる。しかもカメラ向きは移動しながらぐるぐると動かし放題。これはGoProではなかなかできない芸当。
使ってみた動画はYouTubeで公開しました。
*使用したmicroSDのスペックにより、2.7K 30fpsです。
これだけ小さい割には、ジンバルによる手ぶれ補正の安定した動画撮影はもとより、カメラを動かして回転させたりできる使い勝手の良さ、そして撮れる映像には脱帽です。細かい事を言えば少し白飛びしたりもしていて「最高」「抜群」とは言えないかも知れませんが、こんな映像が簡単に撮れる時代になったんだなと痛感するカメラであることは間違いないです。
アプリの使い勝手
Feiyu Pocket2Sではスマホアプリで連動もできます。
アプリをインストールすると、リモート撮影ができたり、各種設定変更も可能です。
アプリはGoogle Play/App Storeで”Feiyu Cam“で検索するとアプリが出てくるので、そちらをインストールすればOK。
ペアリングはWiFiで行う。上記「スキャンコード接続」が便利で、タッチするとFeiyu Pocket2Sの画面にQRコードが表示されるので、あとはスマホカメラで撮影するとペアリングが完了します。
アプリは以下のような画面となり、シャッター/撮影ボタンや十字キーでカメラを動かすこともできる。
ただ私がテストした際は反応がすこし悪く、十字キーでのカメラ移動もシャッターもワンテンポ遅れ気味で、リアルタイムにサクサクとした動作をさせたい場合には厳しいと感じました。ただ設定変更やタイムラプス、スローモーション、パノラマ撮影といったモード変更は本体操作よりもやりやすく、例えば三脚や本体をどこかマグネット固定して、離れた場所から操作するというケースではリモコンのような役割になるので、あれば絶対に「この方法で撮影できるな」となりますよ。
総括
Feiyu Pocket2Sは、いままでのような手持ちスタイルでの撮影もできるし、本体とセパレートさせて「今まで出来なかった」様々な撮影方法や画角にチャレンジできる唯一無二と言って良いジンバルカメラ。
動画の美しさなどはまだGoPro Heroシリーズのほうが上ですが、この小さなボディで4K撮影ができ、カメラがセパレートできて、撮影中もカメラを自由に動かしてアイデア次第で面白い動画が撮れるのはFeiyu Pocket2Sならでは。
しかもこれが「手軽」に出来ちゃう。こうした手軽さはGoPro Heroにはない部分で、「こんな映像撮りたいな」を簡単に実現できる楽しさを前面に出したカメラです。
個人的には、90cmで足りない場合のカメラ延長コードや、カメラ部だけの防水ハウジングなんかあれば、マリンスポーツや、SUPやカヤックの下に付けて、常時水中撮影などしてみたい。そうした「もっとこんなことできるんじゃない?」というアイデアが湧いてくるそんな創造性を与えてくれるカメラです。
クラウドファンディング
Feiyu Pocket2SはFeiyu Pocket2と共にMakuakeでクラウドファンディング中です。
Feiyu Pocket2 は15% OFFで36,990円。専用ケース、USB Type-Cケーブル、ストラップが付属。
Feiyu Pocket2Sは14% OFFの38,900円。今回レビューしたように以下が付属しています。
・専用ポーチ ×1
・専用ケース ×1
・USB Type-C充電ケーブル ×1
・3M粘着テープ ×2
・1/4インチネジ穴付き磁石マウント ×1
・ベルト固定アダプター ×1
・装着ベルト ×2
ミニ三脚、外付けマイクアダプタ、延長ロッド、スマホホルダーがついたプレミアムセットも17% OFFで47,990円となっています。
クラウドファンディングプロジェクト自体は2021年10月30日までです。
欲しい方はお早めに。
Makuake : Feiyu Pocket 2 / Feiyu Pocket 2S