【実機レビュー】「Galaxy S10+」2ヶ月使用使って分かった良い点悪い点まとめ

Samsungのフラッグシップスマートフォン「Galaxy S10+」を2ヶ月ほど使ったので、良い点といまいちな点をまとめてみました。Galaxy S10+ 実機 レビュー

前回のレビューはこちらから。

【実機レビュー】「Galaxy S10+」と「Galaxy S9+」を比較しつつファースト・インプレッション

良い点

買って良かったと思う点をまとめました。

AMOLEDディスプレイは最高レベルに美しい

初回レビューでも書きましたが、6.4インチDynamic AMOLED=有機ELディスプレイはダントツ美しいです。S10+を使ってみてAMOLEDタイプならなんでも同じと思わなくない方が良いというのが良く分かりました。最近HUAWEIの約7インチのhonor Note10を買ったのですが、大画面+AMOLEDディスプレイに期待して車載動画プレーヤー兼ネット端末にしたのですが、それ以前に車載器で活躍していたGalaxy S9+より発色が劣り、がっかりして手放してしまいました。S10+はそのS9+よりも更に発色が良く、鮮明度が一段とはっきりくっきりしています。私の触ってきた数々のスマートフォンの中でこれは間違いなくトップです。

快適操作&ベンチマーク

SoC(CPU)にSnapdragon855かEnynos9820を搭載しているGalaxy S10+ですが、操作は当然軽快です。(当方使用しているのはExynos版)

AnTuTuベンチマーク(ver7)では約34万点で、ハイエンドらしい結果。Exynos版ですが34万点はSnapdragon845を遙かに上回っています。Galaxy S10+ 実機 レビュー ベンチマークブラウザーでネット閲覧、カメラでの撮影、動画視聴、電子書籍漫画リーダー、ゲーム等々、私が普段使うアプリでの動作で不満が出ることはありません。

機種名 SoC(CPU) AnTuTu Ver7スコア
Galaxy S10+ Exynos 9820 341168
Xiaomi Mi MIX3 Snapdragon845 298154
OnePlus 6T Snapdragon845 296894
HUAWEI honor Note10 Kirin 970 212827
HUAWEI P20 Pro Kirin 970 210380
XPERIA XZ1 Compact Snapdragon835 205788
honor 10 Kirin 970 204400
HUAWEI honor 9 Kirin960 165134
ZenFone5 ZE620KL Snapdragon636 139085
ZenFone4 Snapdragon660 137253
HUAWEI nova lite3 Kirin710 129074
XPERIA 10 Plus Snapdragon636 117822
HUAWEI honor8 Kirin 950 97517
Ulefone ARMOR 3 Mediatek Helio P23 MT6763T 95055
XPERIA XA2 Ultra Snapdragon630 90087
HUAWEI nova lite 2 Kirin 659 89273
UMIDIGI ONE Max Mediatek Helio P23 85236

カメラ

Galaxy S10+では12MP+12MP+16MPのトリプルレンズカメラになりました。絞り値もF1.5~と暗所に強い仕様。

以下は作例です。(クリックすると大きく見ることができます。但し容量も大きいのでモバイルの方はご注意を。)

Galaxy S10+ 実機 レビュー カメラ Galaxy S10+ 実機 レビュー カメラ
Galaxy S10+ 実機 レビュー カメラ Galaxy S10+ 実機 レビュー カメラ

上4枚は景色。下2枚は背景がボケ気味になる「ライブフォーカス」モード(いわゆるポートレートモード)。

結論から言うと全体的に非の打ち所が無いカメラで、どんなシーンでも美しく撮れます。明るすぎず暗すぎず、それでいて鮮やか。左上の海の写真では晴れわたる空と海のブルーが美しく撮れているし、右上の太陽が昇るところも逆光にも関わらず美しく撮れています。

Samsungではライブフォーカスと呼んでいますがいわゆる背景ぼけ気味に撮ってくれるポートレートモードも良い感じで後ろがぼけますね。通りすがりでそのあたりの花を撮影したわりにはなかなか綺麗に撮れます。ただSamsungのライブフォーカスは未だに撮影対象との距離を指定する(いまなら撮れるよ/もっと離れて的な)ので、HUAWEIのように気楽にサクサクとポートレートモードが撮れるともっと良くなるはず。つまり良い写真は撮れるけど、もう少し成長の余地があるよという事で、次のフラッグシップスマートフォンになるであろうGalaxy Note10での成長を期待したいところ。

DxO Markというカメラのベンチマークがあるのですが、そちらでもスマホ最高峰レベルの評価となっています。Galaxy S10+ 実機 レビュー カメラ

ちなみにライブフォーカスモードには、背景のぼかし方に要らんなエフェクトがかけられるようになっています。以下は同じアングルでエフェクトを変えて撮ったものですが、使い方によっては面白い写真が撮れそうです。Galaxy S10+ 実機 レビュー カメラ

日本語もありプリインストールアプリケーションはシンプル

Galaxy S10+の海外版と言う事で日本語があるか不安も有る方もいると思いますが、全く問題ありません。日本語も初期セットアップから選択でき、以後は完全な日本語で使用することができます。以下はプリインストールアプリケーションの一覧です。Galaxy S10+ 実機 レビュー 日本語化 アプリ

余計なアプリ一切無しでシンプルです。

デザインがいい

なにげに私のお気に入りがこのデザイン。購入したこのカラー:プリズムホワイトは一見ホワイトですが見る角度によってはしゃぼん玉の表面のように怪しく色合いを変えます。Galaxy S10+ 実機 レビュー 白系統というのもありますが、指紋も目立ちません。Galaxy S10+ 実機 レビューちなみにS10+はdocomoではブラックしかないので、プリズムホワイトのS10+が欲しければ、海外SIMフリー版を買うしかありません。

バッテリー

Geekbench 4のバッテリーテストで、Partial Discharge(3時間の放電)モードでテストした結果です。Galaxy S10+ 実機 レビュー バッテリー

100% → 53%で3時間ディスプレイが点いたままでこの減りは悪くはないですが、4100mAhのバッテリーを搭載していることを考えるともうちょっと良い結果でもよかったのではないかと思う。
ただスタンバイ時の持ちが異様に良くて、一度日曜に車の中置いたまま自宅に戻ってしまい、そのまま次の週末の土曜に取りに行ったら、まだバッテリーが50%ほど残っていました。MVNOのmineo SIMを入れていたのでデータ通信ができる状況であったにも関わらず、異様なほどバッテリーセーブが効いてくれていました。

また通常使用(ネット2時間、電子書籍で読書2時間程度)では夜にバッテリー残は40%ほどあり、余裕はあります。

docomo版との違い

S10+は日本ではdocomoから発売されるのですが、日本語化もしっかりできますし恐らくはそのdocomo版との違いはあまりありません。但しこの製品に限ったことではありませんが、日本のFelica=おサイフケータイ機能が海外版にはありません。

いまいちな点

デザインは気に入ってますが、ノッチ/パンチホールカメラを気に入らない人には向かないでしょう。フロントスクリーン右上にはダブルレンズカメラがパンチホールがあり、中央にあった以前のノッチタイプよりは邪魔にならないのですが、動画視聴やゲーム等でここにあること自体が許せないという方もいるでしょう。

あとはパンチホール自体は「全画面化に向けてフロントカメラをどうするか」の過渡期ソリューションになってしまった為、最先端ではないという点もあります。ZenFone6では背面カメラがローテートしてフロントカメラとして使えるギミックを搭載してきましたし、Xiaomi Mi Mix3はスライド、VivoやOnePlusはポップアップという解決策を提案しています。

S10+はそういったライバル達に対して保守的だし、最先端デザインを使いたいというアーリーアダプターには響きづらい所があります。SamsungはS10+だけでなく全体的に良くも悪くもコンサバのスマホが多いのですが、逆に言えばアナログ的な機構を付けた解決策というのは故障/トラブルの可能性が高まるという事でもあるので、悪いことだけではないのですけどね。

レビューまとめ

レビューでも少し書きましたがS9+も持っているのですが、それと比較するとS10+は明らかにフラッグシップスマートフォンらしい進化をしていました。カメラもディスプレイも格段に良くなったし、パンチホールで上ベゼルがかなり細くなり、画面占有率が上がってデザインもスマートになりました。(S9+はやや旧式ライクに見えていたので野暮ったい) 背面もややマット調だったS9+から派手目になり、断然物欲を満たしてくれるのでS9+からの乗り換えなら、かなり感動できると思う。

反面、スピードの速いスマホ業界のデザインにおいて、パンチホールは既に過去になりつつあることを考えると、「S10+を買って2年は使い倒すぞ」と考えると、来年の今頃は「なんでディスプレイに穴空いてんの?」みたいになっているのかも知れない。Samsungのデザインはそのあたりのトレンドを意欲的に採用せず、比較的コンサバな提案になるところがやや残念。ただ常に新しいものを追い求めるガジェッター以外は、そんなことあまり気にしないでしょうし、マイナス面にはならないという人も多いかと思う。

気軽に良い絵が撮れるカメラ、ディスプレイの美しさ等々、フラッグシップスマートフォンらしい総合点の高さは多くの人にとって満足度が高いと思います。

価格

販売価格は最安の8GB+128GB版が88,400円。(記事作成時点の価格)
私が購入したときは11万円ぐらいだったので、だいぶ価格が落ち着いてきましたね。

8GB+512GB版が122,700円、12GB+1TB版は売り切れ中となっています。
*但し価格は為替とセールで随時変更となりますので、最新価格は以下よりETORENでご確認ください。

・ETOREN販売ページ: Samsung Galaxy S10 Plus

ETORENだと輸入消費税がかからない(価格に含まれている)から総額も安く、その上、日本人スタッフ対応や、修理の際は国内の拠点に送るだけでいいなどのメリットがあり、サービスと総額のトータルで見るとETORENはオススメです。ページ自体もリニューアルされ、日本語で見やすくなり、また日本円表示/決済できるなど、かなり日本向けに改善されています。

ETORENについての細かい点は下部にある関連記事をご覧下さい。

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