Googleは『Google Pixel 3』を発表しました。久々の日本参入モデルでもあります。
Google Pixel3の主な特徴
Pixel 3はいわゆるAndroidリファレンスモデルで、今回発表されたPixel 3はハイエンドの2機種、Pixel 3とPixel 3 XL。
無印Pixel 3が 5.5インチフルHD+でノッチ無し、Pixel 3 XLが6.3インチのQHD+でノッチ有りとなります。共にOLED(有機EL)ディスプレイで発色はかなり良いはずです。
またちょっと残念なのがカメラ。もちろんPixelシリーズのカメラ能力からすれば恐らくは良い写真が撮れるレベルにはあると思いますが、今時12.2MPのシングルカメラ。XPERIAですらそろそろ卒業するというのに。ただリファレンスモデルだからという事なら致し方ないのですが、Googleがhtcスマートフォン部門を買収してまだ日がそれほど経っていないので開発という意味ではまだまだなのかも。
その他機能面では、IPX8防水に対応。またQi ワイヤレス充電にも対応しています。イヤホンジャックは非搭載でUSB Type-C変換ケーブルで使用することになりますね。その他htcスマホでつかわれている握って操作できるアクティブエッジ機能もあります。
*FDD-LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/66 TD-LTE: 38 / 40 / 41 / 42
ただ問題は価格でしょう。それは後ほど。
主要スペック
価格と個人的な感想
価格はPixel 3の最小構成が95,000円、Pixel 3 XLが119,000円とスペック比で見たら高すぎと言える価格。XLの128GB版は131,000円で、国内版ではないとは言えGalaxy Note9 6GB+128GBが11万円程度で買える事を考えると、4GB+64GB、シングルカメラのPixel 3 XLの12万円という価格はちょっと厳しい設定です。まぁ価格は高くても良いのですが、それに見合った価値があるのか?というと微妙です。
Felica対応に価値を見いだせるならアリかと思いますが、Googleという大企業がPixel 3シリーズでAndroidのトップブランドになり得るのかというと、まだ「No」でしょう。
個人的にGoogleがPixelを出す意義というのがあまり腑に落ちてない所もあって「うーん」なモデルばかりだなと感じています。価格が安ければ「Androidを普及させたい」という想いが分かります。また「Androidのフラッグシップモデル」として高級機路線を行くなら、もっとデザインもスペックも機能もワクワク感も尖らないと厳しい。悪い言い方をしてしまうとスペックがそこそこ高い平凡なデザインではテッペン取れないぞと言いたいのです。
Googleとしてリファレンスモデルを出し続ける事が意義なのであれば、儲けようという意識は少し下げるべきだし、デザインとスペックに見合わない価格であることでGalaxy/iPhone等と比べられ、そうなれば完敗でしょう。もちろんAI搭載機としてGoogleがいろいろやりたいというのは伝わりますが、まだまだ実験機のような雰囲気もあるし、どれもが中途半端だし、デザインがずば抜けて凄いという事でもない(むしろ安っぽくすら見える)。それは結局単に「Googleブランドで端末を売って収益を上げたい」ようにも見えてしまう。
同じようなOSメーカーのMicrosoftは、ソフト屋なのに他のPCメーカーが作れなかったSurfaceを作って、Windows機の新しい使い方を提案し、ブランド化しています。しかし、GoogleとPixelには未だにそういう域に来ていない。そんな私のようなユーザーに向けてGoogleはPixelをどういう想いで作っているのかをもう少し明確にしていってくれるといいのかなと・・・Pixel 3を見て思いました。htcスマートフォン部門買収から開発という面では日が浅いという事もあると思うので次のモデルに期待したいところです。
関連ページ
・公式ページ : Google Pixel 3