プランター/鉢植えなどに自動で水やりとIoTで状態管理ができる「GrowCube」を使ってみたのでレビューしていきます。
GrowCubeはKickstarterでクラウドファンディングがスタートしたばかりですが、先行レビューさせて頂く機会がありましたので、使ってみました。
GrowCubeとは
GrowCubeは簡単に言うと、プランター等にセンサーを付けて、自動給水をするIoT機器です。
センサーで土の中の保水を管理し、散水を自動でやることで、過剰な水やりや出張等で水やりができない状態などを回避でき、適切に植物を育てられるというわけです。
例えば、アプリで土の湿度が20%になったら水を散水すると設定すると、概ね40%ぐらいになるまで散水して、設定範囲内り湿度を保つことができます。
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これらの設定はマニュアルでもできますが、GrowCubeのアプリには既に3000種以上のデータベースが入っており、それぞれの植物に合わせた保湿設定を自分で調べなくとも、最適設定がどれかを示してくれます。
管理できるのは4系統まで。ポイントは系統という点で、1系統ごとに湿度/散水管理ができるので、同じ散水でよいプラントをまとめれば、1つのホースを分岐させて複数散水させることも可能です。
その為、既にプランターや鉢植えが多数あるとしても、ホースを延長/分岐させてあげればいいのです。
水もタンク内に1.5Lまで溜められますが、足りなければバケツ等の外部タンクを使うことも可能です。
*JIRENO 様からお借りしてのレビューです。
開梱と外観
同梱物は、マニュアル、ACアダプタ、ブルーの洗濯ばさみみたいなのがホースカッター。
更に本体のタンク内に、ホース、湿度センサー、分配器、ホースハンガーが入っています。
マニュアルは英語。図解で分かりやすくは書いてありますが、それでも英語苦手な方にはキツイぐらいびっしり書かれています。ただ、基本的にはセンサーケーブルとホース繋いで、あとはスマホで管理するだけなので、ある程度スマホ使いこなしていればそれほど苦にはならない使い方です。
タンク内はこのようになっています。1.5Lまで水を入れられます。
正面にはLEDが2つあるのみ。ネットワークステータスであったり、エラー表示となります。ただこれもアプリ側に表示されるのであくまで目安です。
背面には黒いところに電源ケーブルを挿しこむポート。あとはABCDと書かれているポートはセンサー用、その下に4つ並んでいる所が散水ホースの接続部です。センサーAと散水ホースAは1つのペアで使うことになります。
鉢植えにセットしてみる
さっそく自宅にある鉢植えにセットしてみました。センサーケーブルを取り付けます。
これを鉢植えにズボッと差し込みます。
続いて散水ホースもこのように配置します。
あとは互いにAに繋げばOK。物理的にはこれだけの簡単作業なんです。
アプリを入れて管理する
続いてアプリケーションを導入して、管理できるようにしていきます。
アプリはGoogle Play(Playストア)/App Storeにて「GrowCube」で検索すると見つかります。
*現在アプリは開発中でクラウドファンディング完了後に公開されます。その為以下画像はあくまでベータ版です。
アプリ起動後は最初にWiFi接続します。真ん中の画面は選択できるようになっていて、上が一般的なWiFi接続。
下がダイレクト接続です。ダイレクト接続はGrowCubeに直接WiFiで接続する方法ですが、家のWiFiにスマホが接続している間は管理できないので、可能なら上のNetworking Modeがオススメです。(recommendと書いてありますし)
但し2.4GHz帯しか繋がらないので、注意。2.4GHz/5GHzの混合アクセスポイントはダメです。
アプリが無事起動したら、「Garden」で、自分の鉢植えを事前に登録します。英語なので自宅の鉢植えを検索するのが分からなかったので、とりあえず私はアジサイ等を登録しました。
続いてトップに戻り「+Plant」で管理すべき鉢植え/プラントを設定していきます。これも簡単で、Aにはどのプラントかを決めるだけ。
あとは本体に水を入れておけばOK。
これで準備完了。
あとは設定された湿度以下に下がるまでは放置され、足りなくなったら勝手に水やりしてくれます。
以下左は最初に30%ぐらいの時に手動で散水させたときに41%まで上がったというグラフ。翌日見てみたのが右で、ゆっくりと時間毎に右肩下がりに保水力が弱まるのが分かる。ここまで細かくチェックは不要ですが、プラント内の水分の管理/チェックができるという点は、いくつもの鉢植えを持っているなら見ておきたいところでしょうね。
総括
我が家のプランター/鉢植えは妻も私もあまり知識なく、買ってきてはかなり適当に育てている(日光に当てるのと水やり程度)のですが、その水やりにしても適当で、気がついたらあげる程度。旅行に出ても「前日に多めにあげとけばいいだろ」的な感じです。
そうした適当さを全部GrowCubeであれば解決してくれます。
適切な水やりをある程度しっかり調べて設定(もしくはデータベースから探す)すれば、あとは放置で構わないのは「楽」の一言しか出てきません。
難点はケーブルや給水ホースの長さに左右される点。今回テストしたように2つのプラントぐらいであればなんら問題無いし、室内なら電源を取る場所も豊富にあるため置き場所にも困らない。ですが、ベランダや庭で使いたいとなると、GrowCube自体の防水性も考えないといけない。(屋内/バルコニーでの使用を推奨)
更にケーブルやホースの取り回しも考えないといけなくなる。ホースはどれだけ長くできるかまだGrowCubeを発売するelecrowは公開していないので、そうした現実的な問題にも直面します。
が、それでもちょうどロボット掃除機のような感じで使えるのはメリットは大きい。
ロボット掃除機で掃除をするという意識から人間が解放されるように、GrowCubeがあれば、毎日プランターの水気を確認して水をやるという行為そのものが要らなくなる。ただそれだけなのに、全自動水やりに一度ハマるとあとはアプリで「ほー今日もちゃんと水あげてるな」と見るだけで満足するようになる。
つまりGrowCubeは時間や脳内のスペースをお金で買う事ができるアイテムなのです。
価格
GrowCubeはKickstarterにて、最安のSuper Early Birdでは619香港ドル=日本円で9900円ほどで出資を募っています。
既にプロジェクトゴール金額は達成していますので、出資=購入となります。
発送は2022年の7月を予定しています。
関連リンク
メーカー公式サイト : ELECROW