極上のカメラを纏ったHUAWEIの最高スマホ『HUAWEI P10 Plus』レビュー! ベンチマークやカメラ性能を比較

HUAWEIのSIMフリー 5.5インチスマートフォン『HUAWEI P10 Plus VKY-L29』のレビュー後編です。

前回のレビューはこちら : SIMフリー『HUAWEI P10 Plus VKY-L29』 買ってみた! 美しい仕上げで完成度が高い

購入から2週間ほど使用経過したレビュー後編です。いつものようにメモリやストレージの空き容量のチェックなどの基本的な点と、ベンチマーク、そしてカメラ画質をXPERIA XZと比較し、感想をまとめてみました。カメラはさすがに凄かったです。

日本語化

海外SIMフリー版ですが、日本語は初期セットアップ時から選択可能です。日本語でセットアップが完了すると、メニュー関連も完璧な日本語モードになります。

メモリ/ストレージ容量

私の購入したHUAWEI P10 Plusは、メモリ6GB、ストレージは128GBという「空き容量」に関しては余裕のあるモデルですが、一応確認してみました。ストレージに関しては、デフォルト状態で、空きが109GB。メモリは空きが3.93GBと当然ですが余裕です。

ベンチマーク

SoC(CPU)はHUAWEI Kirin 960です。AnTuTuベンチマークの結果は136,173と当然ながら軽く10万越え。以下、比較用に過去にベンチマークした機種の結果も掲載していますが、性能的にはSnapdragon820と同等という感じですね。

機種名 SoC(CPU) AnTuTuスコア
OnePlus 3T Snapdragon821 163834
Xiaomi Mi MIX Snapdragon821 153824
Xiaomi Mi Note2 Snapdragon821 152516
AXON7 Snapdragon820 143811
XPERIA XZ Snapdragon820 137776
HUAWEI P10 Plus Kirin960 136173
HUAWEI Mate9 Kirin960 130859
Galaxy S7 Exynos 8890 129310
Xiaomi Mi5 Snapdragon820 115337
Elephone S7 MediaTek Helio X25 100104
Xiaomi Redmi Pro MediaTek Helio X20 93285
HUAWEI P9 Kirin 955 89387
XPERIA X Compact Snapdragon650 77226
Xiaomi Redmi Note3 Pro MediaTek Helio X10 75345
Xiaomi Mi MAX Snapdragon650 73643
XPERIA XA Ultra Mediatek Helio P10 49112

動作自体も充分サクサクで、カメラ等のプリインストールアプリ起動/動作、自分でインストールした各アプリケーションの動作において、不満を感じることはほぼありません。私がよく使うのはKindle、Chrome、YouTubeなどですが、動作が遅い・カクつくといった事は皆無です。

また一部噂になっていた、HUAWEI P10のストレージがUFS 2.1/2.0/eMMCが混在しているという件(Source: Android AUTHORITY)、HUAWEIは正式に認めたようですが、では私の端末はどうなのかと気になりました。チェックには、Androbench (Storage Benchmark)を使用。

[appbox googleplay com.andromeda.androbench2]

結果は以下の通り。Android AUTHORITYの情報を見ると、UFS2.1ほどではないものの、eMMCよりは速いという結果で、概ねUFS2.0相当と見て良いのかなという結果。ETORENで買ったものはシンガポール版ですが、その全てが同一スペックかは不明です。UFS2.1が当たり前となっているAndroidハイエンドの中で、「UFS2.0もeMMCも混在」という状況は、eMMCだったユーザーにとっては「外れを引いた感」があり不公平。パーツ供給が難しいにしても、性能を統一したままマルチベンダで対応するのが普通で、今回のようにスペックのばらつきまであるのはちょっと酷いですね。ただ実使用上は体感出来るほどの差は余り感じないのかも知れませんが。

プリインストールアプリ

以下はプリインストールセットです。HUAWEI謹製のものと、Google関係がメインですが、おすすめというフォルダに、Booking.comやCNNなどが4-5個インストールされています。これぐらいでしたらあまり影響はないですが、気に入らなければアンインストールも可能です。

カメラは素晴らしい出来

最近愛用しているXPERIA XZと比較してみました。双方設定はAUTOでHDRだけOnにしています。

~近接写真~

まずはデュアルレンズカメラでのポートレートモードの写真の実力をテスト。シングルカメラのXZとの差は歴然でした。

■HUAWEI P10 Plus

■XPERIA XZ

XPERIA XZぱっと見て明らかにP10 Plusが綺麗と分かる。背景のボケ具合もダントツ。ただ彩度は高くなっている半面、XZでは見えている雲が、P10 Plusでは真っ白になっている(ボケ感が出ている為ですが)。そうは言っても、直感的に綺麗だと分かる写真は多くの人にとって明らかにメリットは大きいでしょう。デュアルカメラを使った事が無い方であれば、XZの写真でも綺麗だと感じると思いますが、こうして比較するP10 Plusのライカデュアルカメラが別次元であることが分かるかと思います。

更にフォーカス位置も後から変更できるのもHUAWEIのデュアルレンズカメラの特徴。端末標準のギャラリーから、奥にあるオブジュにフォーカスを合わせ、手前の花にボケ感を出させる事も可能で、フォーカスに関してはいくらでも修正が利くのがめちゃくちゃ便利。

~風景写真~

[twenty20 img1=”25562″ img2=”25476″ offset=”0.5″] こうやって見比べるとP10 Plusの明るさが明らかであることが分かる。XPERIA XZも比較的明るく撮れるカメラではありますが、P10 Plusは見た目以上に鮮やかな色合いになり、差は歴然としてしまう。実際この日は曇天でカメラ撮影としては今ひとつの天気でしたが、P10 Plusにはそんなこと関係無いといった感じ。

風景写真も綺麗ですが、やはりポートレートモードの写真は別次元で、こんなボケ感のある写真が撮れるならと、何気ない風景や道ばたに咲いている花やふと出会った野良猫など、普段なら撮らないであろう被写体に向けてもついついシャッターを切ってしまう魅力がある。

2K解像度液晶は美しい

以下はXPERIA XZとの比較。左はHUAWEI P10 Plusが2K解像度で右のXPERIA XZはフルHD。どちらも充分綺麗なのですが、P10 Plusの5.5インチ 2K解像度ディスプレイは、こうやって比較すると明暗がはきっきりとした美しいディスプレイで、XPERIA XZとは差は明白です。
アップの写真ですが、紫の珊瑚の色合いや魚の群れの陰など、よく見るとP10 Plusが明らか。ただこうして比較して見ない限りその差に気付くのは難しい。しかし目が肥えた「より美しい液晶を使いたい」というユーザーであれば、ひと目で「これはいい!」と違いに気付くと思います。

片手で電子書籍読書は捗るか?

XPERIA XZのレビュー同様、片手読書が捗るかを試してみました。私は2時間/日ほどスマホ+Kindleで読書が日課となっているのです。で、そのKindleはページ送りをボリュームボタンに割り当てが可能(Androidのみ)。つまり電車の中などで片手で読書、もう片方の手はつり革に・・・という楽な読書スタイルが取れるのです。

まぁそんな私のメイン機たり得るかの判断材料が「片手読書可?不可?」となりつつあり、変態読書じみているので「そんな使い方しない」という方は無視して頂いて結構です。

ではこのHUAWEI P10 Plusはというと、「使いやすい」と言えるレベル。つまり合格。完全に個人的見解で言いますと、位置はいま三つ。5.5インチのサイズでボリュームボタンが上のほうにあるので、指が届きづらい為、かなりがっちり握る風になってしまいます。

ただボタン自体は柔らかすぎず硬すぎずなので、ページ送りは軽快です。それでもボリュームボタンのバーが細いので2時間の読書では指が痛くなるので、左右の手で交互に遣う事になります。そういった点で、極上とは言いませんが、過不足無いレベルにはありますね。

 

良い点/いまいちな点まとめ

●Good

  • 5.5インチ2K解像度ディスプレイは明暗くっきりで鮮やか
  • 片手読書は悪くないレベル
  • キビキビと気持ち良く動くレスポンスの良さ
  • ライカデュアルカメラでボケ感を出した味のある写真が撮れる

●Bad

  • デザインとしては驚きが少ない
  • ソフトウェアナビゲーションボタンを有効にするとホームボタンは指紋認証しか使えない

まとめると「最高のデュアルレンズカメラと美しい液晶の手堅いハイエンド端末」という印象です。HUAWEIのデュアルレンズカメラを既に持っているなら、既にデュアルカメラとしての恩恵は受けているから乗り換えるほどの衝撃は薄いですが、まだ持っていないなら間違いなくカメラは最高にいい「絵」が撮れます。それだけでなく、日常の些細な風景を切り出したり・・・普段そんなことしたことがなくても、つい「やってみたくなる」のです。そういう魔力めいたものがライカデュアルカメラにはあります。

マイナス要素は基本的にはあまりありませんが、あえて挙げるとしたら『堅実なデザイン』でしょうね。Galaxy S8/S8+、Xiaomi Mi MIXといった極薄ベゼルがトレンドになりつつある中、見た目普通な雰囲気でプレミアム感にはやや乏しい。中身はしっかりしているだけにデザインインパクトが薄いというのはちょっともったいないなと思う。もちろん購入したカラーがブラックというのもあり、目立ちづらい印象があるのも一因と思うので、ブルーやグリーンといった別カラーをチョイスすればまた雰囲気は変わりそうな気もします。

SIMフリー版Huawei P10 Plus VKY-L29 128GBの価格

ETORENでの輸入価格は、794ドル(約8.8万円)です。*価格は為替相場により毎日変化します
・ETOREN販売ページ: Huawei P10 Plus VKY-L29 Dual SIM 128GB
ETORENの特徴は以下リンクにも書いていますが、まず送料以外に追加費用が発生しないという点が良いところです。expansysなどのショップですと、表示価格以外に送料と輸入消費税(8%)が発生します。ETORENも送料は掛かりますが、消費税込みの価格です。なので商品到着時にこの税金分を現金で支払ったり、あとから郵便局やコンビニ等で支払う手間がありません。そして概ねですが、この消費税の費用分も鑑みるとETORENが一番安い事が多いです。その他メリットもありますが、そちらは下記紹介記事を参考にしてください。

関連リンク

・HUAWEI 公式ページ :HUAWEI P10 Plus
・紹介記事 : ETORENでSIMフリー版『Sony Xperia X Compact F5321 32GB』を販売中! 4.6インチの貴重サイズ
・紹介記事:海外ガジェット通販『ETOREN』は輸入が楽に!日本人スタッフ対応~保証まで万全
海外最新商品をいち早くお届け!【Etoren.com】


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