回転モップによる床掃除&水拭き、自動で絨毯判定してモップパッドを上げて濡れないようにし、モップ洗浄と乾燥まで全てが全自動のロボット掃除機「Narwal Freoロボット掃除機」を使ってみました。
Narwal Freoロボット掃除機 の主な特徴
NarwalはHUAWEIやDJIのメンバーが立ち上げた会社で、既に100万台以上を出荷しているロボット掃除機メーカー。
いままで回転モップを装着したロボット掃除機はありましたが、基本的にはモップパッドを着ければ床拭きのみ、掃除する時は外して置く必要がありました。
しかしNarwal Freo(ナーワル フレオ)は、濡れたモップを上下させる機構があるため、絨毯を自動判別し、フローリングと絨毯を同時に掃除して床拭きまで一気にやってしまうことができます。
床素材も自動判別して水拭き圧力も自動調整。
モップは数分毎にベースステーションで洗浄し洗剤まで自動投入してくれます。
ベースステーションにはディスプレイがあり、タッチパネルで操作が可能。これによりWiFi環境が無い方やスマホが苦手な方にも細かい設定や操作ができるようになっています。もちろんアプリならもっと細かい事もできます。
そんなわけでゴミ掃除も床磨きもトップレベルのロボット掃除機となっています。
Narwal FreoはただいまMakuakeでクラウドファンディング中ですが、事前にお借りしてのレビューです。
開梱物と外観
箱を開けて中身を確認。
同梱物はベースステーション、電源ケーブル、回転モップパッド(本体装着済み)、サイドブラシ2、フロアクリーナー(レモン&バジル)、マニュアルです。
マニュアルはクイックガイドと普通のマニュアルがあり、どちらも丁寧な図解もあってとても分かりやすい。初めてロボット掃除機を使う人にとってはこうしたしっかりとしたマニュアルは有り難いはずです。
Narwal Freoロボット掃除機本体はホワイトで清潔感があって良いです。
個人的にルンバを持っている身からすると、長く置いておくと埃が目立ってくる為、本体は白が無難です。
でも黒っぽい色は高級感がでていいのでそのあたりは悩みどころですが、Narwal Freoはホワイト本体ながらも上部は光沢仕様で美しく高級感も演出しています。
ゴミは毎回捨てる仕様で、本体を開けるとダストカップが出てくるのでそれをゴミ箱の上で開ければゴミ捨て完了という流れです。
本体裏側には、三角のモップパッドと、吸引口/回転ブラシがあります。もちろん全て取り外し可能。
モップパッドは毎回ベースステーションで洗浄/乾燥してくれますが、パッド自体を取り外せて、更にモップ自体も取り外して洗濯する事もできます。いくら機械が洗浄してくれるとは言え、気になる人はガッツリ洗濯機に入れたくなりますからね。これは有り難い。
ベースステーション下部のロボット掃除機が入る所はこのようになっていて、奥でモップパッドをクリーニングしつつ水洗いと最後には乾燥までしてくれるようになっています。
ちなみにこの奥の部分は引き出して掃除も可能。
ベースステーションの上部を開けると、タンクが2つあります。
タンクは左の半透明がモップ洗浄した汚水が入るタンクで、右のブルーが綺麗な水を入れておく清水タンク。
ちなみに真ん中には、洗浄液である「フロアクリーナー」を入れることができます。モップに染みこませるクリーナーで、モップを洗浄した後にこれを染みこませて、常にクリーンに床掃除ができるようになっています。
アプリ接続無しでも使える
ベースステーション上部には、このような円形のディスプレイが備えられています。
こちらからロボット掃除機本体のバッテリー残量や掃除の指示、音量、メンテナンス情報等々にアクセスできるようになっています。
最近のロボット掃除機はスマホに接続して、初めてフル機能にアクセスできるのが普通ですが、自宅にWiFi回線無い方もいるでしょうし、高齢の方の場合スマホと連動させてというだけで「難しい」と感じる方もいるので、日本ではこういう形態というのは需要もありそうです。
WiFi接続でアプリを使うとより便利に
上記のようにNarwal FreoはWiFi接続しなくても使えますが、スマホアプリを入れるとやはり格段に使い勝手が良くなります。
アプリはNarwalをGoogle Pay(Playストア)にApp Storeで検索してインストールしておきます。
あとは画面に従ってデバイス追加でFreoを選び、家庭内WiFiのアクセスポイントを指定してパスワードを入れればOK。このときWiFiは2.4GHz(802.11b/g/n)のみ対応していますので、そちらのアクセスポイントを使いましょう。我が家は5.0GHz帯と2.4GHz共用のWiFiを使っている(どちらも同名アクセスポイント)のですが、繋がりませんでした。WiFiを2.4GHz/5GHzを分離させ、別々のアクセスポイント名にすると繋がりました。
アプリは以下のように日本語で変な翻訳などもなくしっかりと表示されています。(当たり前か)
WiFi経由でアプリと連携すると、隅っこ掃除の精度やカーペット掃除の有無、禁止エリアの指定、掃除のスケジュール等の細やかな設定ができるようになります。また掃除中でもアプリでどこを掃除したのかも確認できます。消耗品の状態まで確認できるようになるので、WiFi接続しなくても使えるものの、ネット環境があるなら、絶対に使うべきでしょう。
モップパッドが動く
Narwal Freoの特徴の一つが、モップ掛けと掃除が同時に行える点。
一度掃除するかマップを作成後だと、絨毯の検知がされており、その場所はモップ掛けをせずに掃除だけモードになります。このようにモップが1.5cmぐらい浮いている状態。
普通のモップ掛けができるロボット掃除機はこれができません。
モップパッドを外すと掃除機モード、モップパッドを着けるとモップ掛けモードになるというケースが殆ど。
モップ掛けは毎日必要ではないので、モップパッドを着け外しするのは良いのですが、仕舞っておく場所が無かったりと、1ヶ月ぐらい使っていると「面倒やなぁ」と思う事もしばしば。
その点、Narwal Freoは全自動なので、スイッチ一つで起動させればOK。
但し畳は認識していないようなので、結局はスマホでマップからモップ掛け禁止エリア指定が必要でしたが、それでもいちいち絨毯をどかしたりしなくて良いのは楽です。
立ち入り禁止エリアはスマホアプリ側で簡単に設定できます。畳なら水拭き禁止エリアを指定すればOKです。
掃除能力を試す
床拭きが注目されるFreoですが、掃除モードも秀逸。絨毯やラグの段差も楽々乗り換えていきますし、乗り越える際に引っかかっても、何度か別確度からトライするなど賢いなと思う事がよくあります。
マッピングさえ完了していれば、できる限り当たらないように動きますし、我が家のようににゃんこが徘徊していても当たらないようにセンサーで感知して、「目の前横切ってるな」とスローになったりしていました。賢い。
うちの猫はまだ当歳なので興味本位でNarwal Freoに近づいたりするのですが、Freo側が凄く気を遣って「当たらないように」としているのが健気でした。
音も静か。我が家にあるルンバ960と比較すると圧倒的に静かでしたね。
掃除能力自体も我が家のルンバと同等かそれ以上にゴミが取れていました。
ゴミは本体のダストカップに溜まるので、最近よくあるベースステーションにゴミパックがあってそちらに吸い込まれて1ヶ月はゴミ捨て不要という事はありません。2日に1回ぐらいは捨てないとダストカップが満タンになり、掃除が出来ない事になります。
またセンサーが良すぎて小場所に入り込むと脱出できないと言ってくることもありましたが、そのあたりは「ああここ入ったら出れないのか」と物をどかしたりすれば解決するので些細な問題ですね。
水拭きモップ掛けで床はツルツル
Narwal Freoの強みはなんといってもモップ掛けです。2つの三角型回転モップで、押しつけながらモップ掛けをしてくれます。
一般的なロボット掃除機によくある「モップ濡らしてさっと拭き掃除」といった簡易的なものではなく、しっかとり磨き上げてくれるからピカピカです。しかもフロアクリーナーも入れているので、まさに磨き上げるといった感じです。汚い部分はゆっくり動いたりして二度拭きもしてくれます。
また7分おきに磨いてベースステーションに戻ってモップを洗浄し、都度綺麗にしてからまたモップ掛けに戻ります。これにより常にモップが綺麗な状態で床磨きをする為、掃除後に床が乾くと足の裏で触ってもツルツルだと感じるぐらいで、非常に心地が良い。
モップ掛け完了後にベースステーションのタンクを確認すると、汚水を確認できます。
こんなにも汚れていたのかと愕然とします。
洗浄されて乾燥したあとのモップ。これ5回ぐらい床掃除した後なのですが、本当にモップ自体が綺麗。
もちろん新品よりは汚いけど、それでもクイックルワイパーに雑巾付けて床掃除して、それを洗ってって考えたら、モップパッドまで全部毎回綺麗にしてくれるのは有能すぎる。
総括
Narwal Freoを2週間ほど使ってみたのですが、かなりロボット掃除機の進化を感じますね。
ロボット掃除機と言えばルンバですが、床拭き性能が楽すぎてルンバの遙か先を行ってしまっている。ルンバはブラーバとの併用を推進していますが、吸引掃除と床拭きが同時にできるならこれほど楽な事はない。
クイックルワイパーで毎月ゴシゴシとフローリングを綺麗にしていたのがバカらしいぐらい、とにかく床を綺麗にしてくれます。床用のクリーナーも入れれば、1時間かけて床を徹底的にピカピカに仕上げてくれるので、でかける前にスイッチを入れ、帰ってきた時にはツルツルというサイクルが最高です。
価格は10万円ちょいの製品なので、簡単に買える訳ではありませんが、掃除と床磨きを全自動で、しかも同時にできる製品は他にないと思います。(今後出てくるかも知れませんが)
レビューにも書きましたが床磨きもできるロボット掃除機は他にもありますが、モップパッドを取り外す必要が無いというのは地味に有り難いんですよね。これぐらいの価格なんで「高い製品なんだから全部自動でやってくれれば良いのに」と思う事もあったので、とにかく使い手の手をどこまで煩わせなくするかを徹底している製品だと思う。
ただゴミ捨てだけは1-2回毎に実施が必要です。そこはこの価格帯としてはマイナスです。
価格で12万円は高いとは思いますが、それでも掃除とモップ掛け作業を人間から解放してくれるわけで、まさしく時間と労力を金で買える良い製品だと思います。
価格 とキャンペーン
Narwal Freoは、Makuakeにてクラウドファンディング中です。
既にゴールを達成していますので、出資=購入となります。
アーリーバードは119,800円、その後は32%オフで129800円となっています。
興味のある方は、Makuakeのクラウドファンディングをチェックして見てください。
Makuake : Narwal Freo ロボット掃除機