USB Type-Cケーブルが一体となった165W急速充電対応の10000mAhモバイルバッテリー「Xiaomi 165W Power Bank 10000mAh」を自腹購入し、速攻で届いたのでレビューします。
このXiaomiの型番PB1165Mの165W Power Bank 10000mAhは、発売直後の2日目にはAmazonも楽天も売り切れになるほどの人気。記事作成時点で両サイトとも売り切れで、Xiaomi公式ストアのみ販売中です。
それほどの人気なのは理由があり、165W出力+10000mAh大容量+ディスプレイ表示のモバイルバッテリーは大抵1万円前後のプレミアムモバイルバッテリーとなっているのですが、このXiaomiモバイルバッテリーは売値が約5000円と半額だから。私も飛びついたのはそこ=コスパが半端ないからです。
機能もしっかりとしており、単ポート最大は120Wで、2ポート同時でも120W+45Wと充分な高出力モバイルバッテリーで、ケーブルも1つは内蔵してあり、持ち歩くのにもケーブルレスでOKです。
モデル | PB1165M |
バッテリータイプ |
リチウムイオンバッテリー
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バッテリー電力 |
36Wh (2500mAhのバッテリーセルを4個内蔵)
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入力ポート |
USB-C / USB-C内蔵ケーブル
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出力ポート |
USB-C / USB-C内蔵ケーブル
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入力 |
USB-C内蔵ケーブル(入力1): 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/4.5A
USB-Cポート(入力2): 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/2.25A |
出力 |
最大165W
デュアルポート出力: 5V/4A, 9V/6A, 12V/6A, 15V/6A, 20V/8.25A USB-C内蔵ケーブル(出力1): 5V/3A, 9V/3A, 11V/3A, 11V/6A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3.25A, 20V/6A USB-Cポート(出力2): 5V/3A, 9V/3A, 11V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/2.25A |
製品サイズ |
143 × 48 × 36mm
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重量 | 315g |
開梱と外観
同梱物は、165W PowerBank本体と、マニュアルのみ。
マニュアルには、ディスプレイ表示や充電規格など細かく書かれています。
USB端子はUSB Type-Cが1ポートと、内蔵のUSB Type-Cケーブルがこのように収まっています。つまり2ポートまで同時使用が可能。共にに出力だけでなく入力にも対応しています。
USB Type-C端子側。こちらと内蔵のUSB Type-Cケーブルでは入出力ワット数が違い、内蔵ケーブル側が基本的にはメイン、USB Type-C端子側はサブという感じです。内蔵のUSB Type-Cケーブル出力は最大120W/入力90Wですが、こちらのUSB Type-C端子は入出力最大45Wまで。
内蔵のUSB Type-Cケーブルは20cm程度。
背面にはレギュレトリー関連がプリント。PSEマークと共に小米(Xiaomi)技術日本株式会社との記載もありますね。
重さは316.5gでした。スマホ1.5個分ぐらいで、重くは無いが軽くも無い。スマホを充電しつつこのバッテリーも一緒に持つのは、重さもそうですが形状的に厳しいですね。ただ持ちやすいし、デザインも良いので、安っぽい感じもしないのが素晴らしい。
ディスプレイエリアは狭い
ディスプレイ部分は一見ブラックの部分全体ぐらいありそうに見えますが、実際は赤の点線のエリア程度の狭さです。
デバイスに充電している際は、上記のようにバッテリー残と、右側にSPEEDとしてmAh/minと1分間あたりに何mAh充電できるかを示しています。できればワット数(仕事量)も表示して欲しかった所ですね。
またモバイルバッテリー側に充電(チャージ)している際は、グリーンになり、あと何分で満充電になるよというのが分かります。これは結構親切。
ディスプレイ下部にあるボタンは画面表示のオンオフ、長押しで再起動となっています。機能としてはこれだけで、他のAnkerとかUGREENで発売されているプレミアムモバイルバッテリーのような潤沢な情報とまでは行かず、あくまで最小限の表示になっています。
スマホとPCに充電してみた
早速充電してみることに。まずは45W側のUSB Type-C端子を使ってみると26W-35Wぐらいで充電してくれました。
単ポート120WまでMAX出力がでるので、当然ノートパソコンへの充電も可能。私のLG gramは65W充電なので、こちらも余裕です。
10,000mAhなので、ノートPCの充電をマックスにするというより、本当に足りなくなってきたときの継ぎ足し的な感じで使えます。
テスト的に19%になったLG gramを、100%満充電状態のXiaomi 165W PowerBankで充電してみました。
PC側は電力を食わないように、スタンバイに入った状態でのテストです。
モバイルバッテリー側が残ゼロになるまでPCを充電して、19% → 48%まで戻りました。
概ね+30%。10,000mAhですし、十分ですね。
もちろんPCを使いながらだと+20%とかになるでしょうから、あくまで延命的な使い方にはなると思います。
パススルー充電も可能
パススルー充電とは、モバイルバッテリーに充電しつつ、デバイスへの給電をする事で、これ、Xiaomiのサイトに機能的には書いてなかったんですよね。中華系は書いてない事は大抵出来ないことが多いのです。
とは言えハイエンド的なモバイルバッテリーだし出来るんじゃない?と、試してみたところできました。
いまこの状況は、65Wで充電して、出力も65W(最大)なのでXiaomi 165W PowerBank側の充電量があまり増えないのですが、それでもPC側給電は可変の為、じわじわ充電量が増えるのが頼もしい。
つまりパススルー給電は有り難いってことです。
ハイスピード充電
普通にUSB PD規格もサポートしているのですが、Xiaomiのモバイルバッテリーらしく、Xiaomiのスマホでよくある90Wとか120Wとかの驚異的な超急速充電規格にも対応しています。
手元にレビュー中のPOCO X7 Proがあり、こちらは最大90W充電ができるのですが、試してみました。
POCO X7 Proはこの有線充電モードを”トップスピード”にすると、超急速充電が可能です。
但し本体が熱くなってくるよという記載があります。
で、試した所、”90W MAX”の表示になり、めちゃ早い充電になりました。数分で+15-20%ぐらい増えてました。
POCO X7 Proは0→100%まで42分と謳っているのですが、これなら確かに42分で満充電できそう。
総括 :安い割にできる子
Xiaomi 165W Power Bank 10000mAhは届いて2日間使っただけですが、基本的にモバイルバッテリーにやって欲しい事、期待することは全部できるので大満足。
良い所は以下。
- 内蔵のUSB Type-Cケーブル側で最大120W出力と余裕
- USB Type-C端子側は45Wだが充分なパワー
- パススルー給電可能
- デザインが良く安っぽくない
- なんと言っても価格が5000円程度と相場の半額
もうちょっとというのは以下ですね。
- ディスプレイ表示がワット数も表示できたら良かった
- スマホと同時には持ちづらい
そもそも仕様にないのだから、それを分かっていて買っている面もあり、無いものねだりという感じですが、ある程度割り切ったからこそ、この価格で提供できたと言われれば「あ、じゃあそれで良いです」という程度のもの。
機能が上がって1万円とか1.5万円と言われるなら買わないだろうし、Xiaomi 165W Power Bank 10000mAhが5000円という価格で存在することで、他のプレミアムモバイルバッテリー達の価格も下げざるを得ないでしょう。Xiaomiはたまにそういう衝撃的な事をして、市場を(良い意味で)乱しますが、このモバイルバッテリーは正にそういう存在と言えます。
価格
定価は5,480円。
*Amazonも楽天も大人気すぎて瞬殺し在庫切れしてます(2025/01/31現在)。
Xiaomi公式ストアではまだ購入可能。