「Amazfit Cheetah」スマートウォッチレビュー – オフラインマップ/AIコーチの指導など極上のランナーズウオッチ。視認性/バッテリー持ちも充分で普段使いも抜群

Zepp Healthから発売されたスマートウォッチ「Amazfit Cheetah」を使ってみましたのでレビューしていきます。

Amazfit Cheetahは、チーターという動物からの命名で、ランナー向けをイメージしたスマートウォッチ。
Amazfitのラインナップでは、スタンダードなAmazfit GTやmini、アウトドアのT-Rex、ライトユースのBand/Bipがあり、Cheetahシリーズはランナーズ用としてAmazfitに加わった新しいラインナップです。

Cheetahはランナーズ用ですが、1.39インチの454×454解像度のAMOLEDディスプレイを採用し、高級感とディスプレイの美しさも追い求め、6つの衛生測位且つデュアルバンド測位システムを搭載して精度の高いGPS測位が可能です。
またこの機能により地図の表示とナビゲーションも可能。

またその人にあったランニングレベルに合わせてトレーニングを提案するAI「Zepp Coach」という機能もあり、ランニング初心者でもどのようなステップでトレーニングすれば良いかを日々アドバイスしてくれる機能も搭載しています。

Amazfit Cheetah
ディスプレイ 1.39インチ 454×454 AMOLEDディスプレイ
バッテリー 440mAh
バッテリーライフ 通常使用 : 14日間
ヘビーユース : 7日間
バッテリーセーブ : 24日
GPS連続使用 :26時間
GPS 円偏波GPSアンテナ
デュアルバンド&6衛星測位(GPS、GLONASS、GALILEO、BDS、QZSS、NavIC)
防水 5気圧防水(5ATM)
機能 バイブレーション: あり
ヘルストラック: SpO2(血中酸素),血圧,心拍,歩数,座りすぎ,睡眠,気圧,ストレスレベル
重さ 32g (バンド除く)
その他 ・AI音声アシスタント(Alexa)*但しスピーカー無し

*Zepp Health様よりお借りいたしました。

同梱物チェック

付属品はマニュアル、充電ケーブル、本体ですね。

マニュアルは当然日本語です。詳しく書いてあるわけではないのですが、スマートウォッチアプリとペアリングまでいけばあとはアプリ側で使っていけば分かるようになっています。

使い勝手をチェック

 

ディスプレイは1.39インチで 解像度は454×454 AMOLEDディスプレイ。当然ながら非常に美しいディスプレイで、視認性も抜群です。右はAmazfit GTR miniで1.28インチ。GTR miniも個人的には小さくて慎ましく美しく素晴らしいスマートウォッチですが、Cheetahのホワイトとイエローの組み合わせは着けているだけで元気になる明るさがある。

太陽光下でも発色が良いので見やすく、見づらくてイライラするようなことはありません。特に走っている時などはぱっと見て「いまどれぐらい?」と確認したいので、こうした視認性の高さは結構重要。

操作系では右側面にはボタンが2つ。上側はデジタルクラウンでダイヤルで選択+押し込む事で決定ボタンとして機能します。これはとても理に適っていて使いやすい。操作自体もとても快適でストレスレス。

下はスポーツモードが割り当てられていますが、変更も可能。

背面には充電端子、そしてセンサー類が真ん中にある一般的な配置。バンドはレバーをずらせば簡単に交換できるタイプです。

充電ケーブルはマグネットタイプで、背面にはめ込んで充電します。簡単に取れるような磁力ではないのはさすがAmazfit。

 

ペアリングは簡単

まずは本スマートウォッチとスマートフォンをペアリングし連動させて使える様にしていきます。

Google Play/App Storeで”Zepp“で検索するとアプリが出てくるので、そちらをインストールすればOK。

あとは初期設定を完了させて、アプリが起動したら、プロフィールタブから「マイデバイス +追加」をタッチします。(私の場合はAmazfit GTR miniが表示されていますが、このように既にamazfitスマートウォッチを持っていてもマイデバイスで追加すればOK。但し有効化されるのは1つのデバイスのみ)
あとは、ペアリングデバイスで「腕時計」をタッチすれば近くにあるAmazfit Cheetahを自動で検出してくるので、ペアリングの要求画面がでたら「ペアリング」をタッチすればOK。

設定も比較的多くLINEなどのスマホ通知も可能

もはや現行のスマートウォッチでは当たり前ですが、スマホからのLINE/SNS/SMS等の通知を受け取る事ができます。

設定はアプリ側で「通知とリマインダー」からLINEやSNSをOnにしておけば、受け取る事が出来ます。

通知できるアプリはLINEだけではなく、好きなアプリの通知を受け取る事もできます。

下はLINEでテスト的に送ったものを受け取ったものです。文字は読みやすい大きさですし、文字量も充分なボリュームです。

また簡易な返信も可能で、デフォルトの返信だけでなく、事前にZeppアプリで設定しておけば、好きなメッセージも可能です。

Zepp Coach

Amazfit Cheetahから搭載されるAIコーチ「Zepp Coach」。
週末にちょっとしたジョギングをするとい方から、ハーフ/フルマラソンの予定が決まってるというガチの方まで、このZepp Coachがあれば、トレーニングメニュー、その負荷度合いなどを考慮して目標に向けてアドバイスをしてくれます。

設定はとても簡単で、質問形式でアンケートレベルに答えていくだけ。

設定した後は予定日にきちんとトレーニングするだけとスケジュールが決まったトレーニングをする方にはとても良い機能。ちなみに指定日以外にトレーニングをしても「予定日じゃないけどするんですね」的な表示がされます。

Zepp OS 2.0であるゆる設定が可能

Amazfitのスマートウォッチを使うに際し、何が一番優れているかと言えばZepp OS。上記のZepp Coachもそうですが、アプリがどんどん進化していっていて、設定も細かくできるので、自分用のスマートウォッチを作り上げるのが簡単にできる。

明るさ、バイブレーションといった基本的な事はもちろん、ボタンは短押しだけでなく長押し設定も可能ですし、”ウィジェットを編集する”では、スマートウォッチに表示される天気、歩数、アラーム、睡眠といったウィジェット達を追加したり削除したり、果ては並べ替えも可能。

その他健康状態の監視として、血中酸素モニタリングの有無、高/低心拍数アラート、睡眠時の呼吸の質をモニタリングするかといった非常に細かすぎる設定が可能です。

「あったら便利」だなという機能がかなり細かく設定できる。もちろんスマートウォッチ初心者はデフォルトのままでも充分だし、その後使い込んで上級者になれば更に細かく自分ナイズしていくことができるのがZepp OS 2.0の凄い所です。

フィットネストラッカーとして

フィットネストラッカーとしては一般的な心拍/歩数計/睡眠といった基本的なヘルスデータ、更にSpO2(血中濃度)も収集可能です。

ランニングやウォーキング、歩数データといったスポーツデータのトラックも可能。更に高度計もあります。
ウオーキング程度ではあまり利用しないデータですが、登山やトレッキングでは欲しいデータの一つでしょう。

上の地図で表示されている軌跡は、タイのプーケットに行った際のもので、お土産もの街をうろうろと歩き回ってご飯食べて、コーヒー飲んで休憩してという2時間半でしたが、そのうろうろさを見事にGPSで補足されているのが分かります。直線的な動きはGPS取れていない室内、うねうね動いているのは外歩いているからなんでしょうね。

オフラインマップ

地図を事前にダウンロードしておけば、ナビゲーションや地図を見ながら歩いたり走ったりする事が可能です。

地域としてはかなり広いので、普段自分が走る場所の地図をダウンロードしておけばOK。また私のように旅先で使う為に、予め地図をダウンロードするという使い方もできる。

実際タイのバンコクで歩いた際に使ってみました。私の場合は海外という事で、スマホ持ちながら歩いて盗まれたら嫌だなと「Amazfit Cheetahで地図出せるならそのほうがセキュリティ的にも安心」という観点で使ってみました。

地図上に表示される情報が、Google Mapと比べると少なくて、あくまで道路のどっちを曲がるかぐらいのレベルであれば使えるという感じですね。それでも腕時計で地図見ながら歩けるのはかなり未来感あってワクワクします。

電池の持ち: 常時表示でも1日10%しか減らない

公式スペックでは通常使用で14日使用可能ですが、実用したところでは10日程度でした。
公称値からはやや少なめですが、私のテストでは、常に輝度MAX、LINEは10-20通/日、24時間心拍測定して日に数回SpO2測定しての結果です。この状態だと1日で6%程度減ります。

更にAlways On(常時表示)も可能。常時表示できると当然時刻確認がしやすいので、Onにする事をオススメします。格段に使い勝手はあがりますが、心配なのはバッテリーライフ。ですが、常時表示にしても1日10%程度です。
これなら計算上は10日間、バッファ持っても8-9日は使える。常時表示にして1週間に1度の充電で良いなら全然アリですよ。

総括

Amazfit Cheetahを2-3週間、そしてタイの旅行にも持っていって使ってみました。
凄いのが、不満点が探し出せないぐらいの完成度の高さです。

・1.39インチAMOLEDディスプレイは美麗且つ輝度も高く見やすい。
・6つの衛生測位システムでGPS測位精度も高く、正確なトラッキングが可能。
・デジタルクラウンで「タッチ操作」が激減して操作性が抜群にいい。
・Zepp OSで非常に細かく自分好みに設定でき、自分なりのスマートウォッチができあがる。
・軽くカッコイイのでランナーズウオッチとしてテンション上がる

あえて難点を言えば、地図ダウンロードがBluetooth接続で遅いという点。またマイクのみでスピーカーがないので、Alexa等音声AIは実質使いづらい(AIとの対話結果は画面で確認できるが、それならスマホで良いよねとなる)。
この不満点は、Amazfit Cheetah Proという上位版で解決してくれるけど、39800円という価格ならスピーカーとWiFi対応ぐらいあってもいいよねという気もします。ただ「ランナーズウオッチ」として考えた場合、利便性より軽量化を取ったのかなというのは想像できる。そのためこれは難点とは言えないレベル。

反面、ランナーズウオッチとしてもある程度特化している為、39,800円という価格は普通のスマートウォッチで満足できる方にはやや高めです。 それでもオフラインマップや、Zepp Coachといったランナーズにとっては至れり尽くせりの機能で大きな強みになるのは間違いない。

価格

価格は39,800円。

関連リンク

公式サイト : Amazfit Cheetah

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