YEPOから発売されているハイコスパノートPC「YEPO 737A」のレビューです。
*GearBest様からお借りしました。
YEPO 737Aの特徴
YEPO 737Aは13.3インチのWindows10ノートPC。解像度はフルHDでこのサイズとしては充分なレベル。CPUはCelerom N3450とローエンドですが、メモリ6GBと実用性十分。ストレージは今回使っているのは64GBとWin10機としては少なめですが、ここはその他廉価中華PCと同様にmicroSDで補強すれば良いだけのことです。またM.2 SSDスロットもあるので、容量増設は比較的容易です。(コストは掛かりますが)
これだけの性能で価格は200ドル台と非常に安く、また重量も1.2kg程度と軽いので、ライトユースモバイルPCとして活躍できそうなPCです。
細かいスペックは下記ご覧ください。
主要スペック
- CPU: Intel Celeron N3450 Quad Core 1.1GHz, up to 2.5GHz
- ストレージ : 64GB eMMC (128GB版もあり)
- RAM : 6GB
- ディスプレイ : 13.3インチ フルHD解像度 (1920 x 1080)
- OS: Windows 10 Home
- インターフェース : microSD Card 、USB3.0 x2、miniHDMI 、イヤホンジャック、DCジャック(ACアダプタ)
- バッテリー : 8000mAh
- カメラ: フロント 0.3MP
- WiFi /Bluetooth :802.11 b/g/n 、Bluetooth4.0 *公式ページには5GHz帯もサポートする画像あり
- サイズ/重量: 318 x 210 x 13.4 mm / 1.2kg
開梱
外箱は非常に簡素です。どっかで見たことある箱だなと思ったら、T-baoと同じですね。あちらも超廉価ノートPCブランドですし、OEM元は同じなのでしょうね。
同梱物はこれだけ。PC本体とACアダプタ。ACアダプタはコンセント形状が違うので、このようにアダプタが必須です。添付はされていないので、100均等で買ってくるしかない。AC自体は日本の100Vでも使用可能。12V/2Aで充電出来るタイプです。
ディスプレイには保護用にビニールが付いてますが・・・
セロハンテープで貼り付けてあるチープさ。剥がすとテープ跡が残ります。それでも200ドルのノートPCですからこういうものと割り切るしかないですね(良い意味で)。
外観と使用感
ざっと起動してテストしながら外観周りを見ていきます。13.3インチフルHD IPS液晶はさしがに綺麗です。視野角も当然高く、横から見てもまずまずの視認性はあります。非光沢の為、照明のテカリも気になりづらい。キーボードは以下のように6段で、打ちやすい配列です。ファンクションキーも反転しておらずさのまま打鍵可能。ただ残念なのは電源ボタンがキーボード右上にあり、うっかり押し間違えるとすぐにスリープに入ってしまいます。このダメな方向への流行を作り出したAppleを恨みたい。タッチパッドは広く、指3本以上の幅がある。マルチタッチや2本指スクロールなども余裕でできますね。インターフェースも充実。右側面にはminiHDMI、USB3.0,ACアダプタ挿入口である。左側面にはイヤホンジャック、USB3.0、microSDスロットと、両サイドにUSB3.0を設けている点は良心を感じます。USBは挿すときに「どっちだっけ?」と悩む必要が無いのはちょっとしたことだけどストレスが少なくて良いのです。トップカバーは至って普通。ボトム側。ゴム足があるだけですが、パネルが見えます。ここはM.2 SSD増設用のスロット。ぱっと見何もないように見えますが、奥にちゃんとコネクタがあります。容量が足りない場合はM.2 SSDも増設できるのはメリットですね。ただ、M.2のSSDの価格を考えると、200ドルのPCには不釣り合いな気もしますが、SSDに起動ドライブを入れ替えられれば爆速PCになるな・・・なんて妄想はかき立てられます。
実重量
実重量の計測は1207gでした。
実際非常に軽く、メタルボディで質感も高い為、DELLやLenovo等のモバイルPCとなんら遜色ありません。200ドルモバイルPCなんてプラスチックで安っぽさ全開なんでしょ?という心配は一切ないのがこのYEPO 737Aの凄いところです。
ベンチマークと実際の使用感
64GB eMMCのストレージベンチマークをしてみました。
eMMCとしてはちょっと遅めの部類ですね。シーケンシャルリードはぼちぼち速いですが、100MB/s以下。ランダムは12MB/sあたりとこちらも遅めかなという感じ。ここはコスト相応の結果ですね。どうしても気になるならM.2 SSDを増設してそちらを起動ドライブにすればかなり速度上は劇的に上がるでしょう。そういう道が残されている点でYEPO 737Aは素晴らしいと思う。
ただ現状でも体感上は「遅い」と感じる事は少なく、RAMが6GBあるので、ブラウザのタブを7-8個開いても快適です。タッチパッドの追従性もよくて、Webブラウジング時にマルチタッチで二本指でスクロールが気持ちよいぐらいレスポンスがいい。当然ゲームや重いExcel処理なんかは厳しくなりますが、ネット/動画見たり、軽く文書作成するといったことなら余裕です。そういうライトユースなら充分ニーズに応えられるPCです。
レビューまとめ
●Good
- 13.3インチで1.2kgとめちゃ軽い
- ディスプレイ発色もよく鮮明で綺麗
- Celeronはローエンドだが6GB RAMでWin10でも余裕がある
- フルメタルボディの質感はかなり高い
●Bad
- 電源ボタンがキーボードの中(右上)にありうっかり触ってしまう
同梱物の少なさや、ディスプレイの保護フィルムがセロハンテープ張りだったりと、これでもかとコストダウンの跡は見られますが、200ドルのモバイルノートPCという点を考えれば、またPC自体の出来を考えれば、そんなのは些細なことだと思えます。それぐらいYEPO 737Aは優秀。
日本で考えると、13.3インチフルHDのディスプレイを搭載したノートPCは200ドル=2万円ちょいでは絶対買えない。ディスプレイはIPS液晶で視野角も広いし、PC自体も安っぽいプラスチックではなくフルメタルボディで高級感すら感じられる。Celerom N3450と非力なCPUですが、メモリを6GB搭載することで、Win10が比較的キビキビ動くし、ある程度ブラウザタブを増やしても快適に動作させる事を優先しているバランス感覚はさすが。日本でローエンドPCを買おうと思ってもメモリ4GB以上というのはなかなかないし、13.3インチでフルHDで2万円台というのはまずお目にかかれません。しかも1.2kgと軽量で毎日だって持ち歩ける。
唯一の難点はキーボード右上に電源ボタンがある点で、この配列は他社もAppleの真似でやっているのですがここは右にならえをしなくて良かったのに。ここがちょっと残念。この記事もYEPO 737Aで書いてますが、キーボードに慣れるまでは時間が掛かります。誤打してスタンバイに入る事もなんどもありましたし、、、ですが、このPCを買う方はハードな使い方はしないでしょうし、ちょっとした文書作成したりネット見たりする程度なら支障はないはずです。そういう事をノートPCに求めているならYEPO 737Aは最良の選択肢になるでしょうね。
YEPO 737Aの価格
記事作成時点の価格ですが、GearBestでは282.16ドルで販売中です。正直、この価格はちょっと高いのでセールかクーポンをを待ちましょう。過去200ドルぐらいの価格があったので、それぐらいまで下がれば買い時です。
送料はPriority Line(5-9営業日配送)が無料です。セールなどの記事は以下にて更新していきますので、チェックしてみてください。
GearBest での購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.com買い方ガイド : 中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで