スマートウォッチメーカーのZepp Health Corporationから発売されたスマートウォッチ「Amazfit Bip5」を使ってみましたのでレビューしていきます。
Amazfit Bip5の特徴
Amazfit Bip5の画面サイズはスマートウォッチとしては1.91インチと大型。そしてAmazfitブランドとしては低価格なBipですが、それでもGPS測位も可能となっていて、機能もしっかりとしているスマートウォッチとなっています。
Bip5はBip 3 Proの後継という位置づけですが、Bip 3 Proが1.69インチでしたので、かなり大型化しているのが分かります。
解像度も320×380で260ppiとエントリーモデルとしては高い解像度です。但しディスプレイタイプはTFT。ですがこのあたりは使用感次第で、昨今スマートウォッチのTFTディスプレイは明るく視認製も良いので、恐らくは必要十分なレベルにあるでしょう。
またエントリーモデルであるにも関わらず、GPSを搭載しています。Amazfitお得意の4衛星測位システムで、正確なGPS測位が可能。
バッテリーライフは通常使用で10日で、ヘビーユースでは5日となります。
通常使用で10日持てば、1週間に一度程度の充電で良いので、平日の仕事から週末のプライベートまで丸々ノー充電で過ごせることになります。
そしてスピーカーとマイクを搭載しているので、Bluetooth通話が使えるのも大きなメリットです。
Amazfit Bip5 | |
ディスプレイ | 1.91インチ 320×380 TFTディスプレイ |
バッテリー | 300mAh |
バッテリーライフ | 通常使用 : 10日間 ヘビーユース : 5日間 |
GPS | 4衛星測位システム(GPS、GLONASS、Galileo、みちびき) |
防水 | IP68防水 |
機能 | ヘルストラック: SpO2(血中酸素),24時間心拍測定,歩数,座りすぎ,睡眠 |
重さ | 26g *バンド除く |
その他 | ・Bluetooth通話 ・AI音声アシスタント(Alexa) |
*Zepp Health様よりお借りいたしました。
同梱物チェック
付属品はマニュアル、充電ケーブル、本体ですね。
マニュアルは当然日本語です。詳しく書いてあるわけではないのですが、スマートウォッチアプリとペアリングまでいけばあとはアプリ側で使っていけば分かるようになっています。
使い勝手をチェック
ディスプレイは1.91インチで 解像度は320×380と高く、粗さみたいなものは感じられないし非常に綺麗。
操作系では右側面にはボタンが1つ。画面オフ時は画面表示ボタンとして、表示後はメニューに入るボタンとなっています。”戻る”は左から右へのスワイプです(一般的なスマートウォッチと同様)。下側は本体色ブラックだとグレーのツートンです。派手な色じゃないのでプライベートでもビジネスでも合うでしょう。
ただ個人的にはこの穴に最後に入れるタイプのベルトは合わないですね。2週間使いましたが毎回イライラします。
私の場合は慣れませんでしたが、ベルトは交換できるので、自分に合うものを探すのも楽しみの一つかもしれません。
充電ケーブルはマグネットタイプで、背面にはめ込んで充電します。簡単に取れるような磁力ではないのはさすがAmazfit。バンドはレバーをずらせば簡単に交換できるタイプです。
充電中はこのように時刻表示とバッテリー充電量が表示されるので分かりやすい。
ペアリングは簡単
まずは本スマートウォッチとスマートフォンをペアリングし連動させて使える様にしていきます。
Google Play/App Storeで”Zepp“で検索するとアプリが出てくるので、そちらをインストールすればOK。
あとは初期設定を完了させて、アプリが起動したら、プロフィールタブから「マイデバイス +追加」をタッチします。(私の場合はAmazfit Cheetahが表示されていますが、このように既にamazfitスマートウォッチを持っていてもマイデバイスで追加すればOK。但し有効化されるのは1つのデバイスのみ)
あとは、ペアリングデバイスで「腕時計」をタッチすれば近くにあるAmazfit Bip5を自動で検出してくるので、ペアリングの要求画面がでたら「ペアリング」をタッチすればOK。
設定も比較的多くLINEなどのスマホ通知も可能
もはや現行のスマートウォッチでは当たり前ですが、スマホからのLINE/SNS/SMS等の通知を受け取る事ができます。
設定はアプリ側で「通知とリマインダー」からLINEやSNSをOnにしておけば、受け取る事が出来ます。
通知できるアプリはLINEだけではなく、好きなアプリの通知を受け取る事もできます。
下はLINEでテスト的に送ったものを受け取ったものです。文字は読みやすい大きさですし、文字量も充分なボリュームです。
また簡易な返信も可能で、デフォルトの返信だけでなく、事前にZeppアプリで設定しておけば、好きなメッセージも可能です。*Androidのみ
ウオッチフェイスを気分で変えられる
ウオッチフェイスを変えられるのはスマートウォッチの良いところであり、楽しみの一つ。
Amazfit Bip5では、プリセットもありますが、アプリから70種類以上のウオッチフェイスがダウンロードできます。
私のお気に入りはこの2つ。下のはシンプルながら時計だけでなく心拍数等も表示してくれるので見やすくて良いです。
Zepp OS で細かい設定が可能
Amazfitのスマートウォッチに共通して大きなメリットとなるのが、Zepp OS。
わかりやすく言うと設定なのですが、これが微に入り細に入りというレベルの細かさ。
これにより自分用のスマートウォッチを作り上げるのが簡単にできる。
明るさ、バイブレーションといった基本的な事はもちろん、ボタンは短押しだけでなく長押し設定も可能ですし、”ウィジェットを編集する”では、スマートウォッチに表示される天気、歩数、アラーム、睡眠といったウィジェット達を追加したり削除したり、果ては並べ替えも可能。
その他健康状態の監視として、血中酸素モニタリングの有無、高/低心拍数アラート、睡眠時の呼吸の質をモニタリングするかといった非常に細かすぎる設定が可能です。
「あったら便利」だなという機能がかなり細かく設定できる。もちろんスマートウォッチ初心者はデフォルトのままでも充分だし、その後使い込んで上級者になれば更に細かく自分ナイズしていくことができるのがZepp OS 2.0の凄い所です。
フィットネストラッカーとして
フィットネストラッカーとしては一般的な心拍/歩数計/睡眠といった基本的なヘルスデータ、更にSpO2(血中濃度)も収集可能です。
ランニングやウォーキング、歩数データといったスポーツデータのトラックも可能。
Amazfitスマートウォッチでは1万円強という低価格帯ではありますが、GPSも搭載されている為、正確なトラックができます。
画面は大きく見やすい
1.91インチのディスプレイはスマートウォッチとしては大型。
だから画面はとても見やすい。しかもデカイ=邪魔じゃないか?とスペック見た限り思っていたのですが、違和感のあるサイズではなく「やや大きめ」ぐらいをキープしているのが絶妙。
ディスプレイ面もカーブしていて見た目的にもカッコイイので、安物感もなく普通にビジネスの場でも使いやすいです。
電池の持ち: 10日以上は結構余裕
公式スペックでは通常使用で10日使用可能。スマートウォッチとしてはやや短めかなぁぐらいのスペックですが、実用したところでは12日程度でした。
公称値よりも持ちましたね。私のテストでは、常にLINEは10-20通/日、24時間心拍測定して日に数回SpO2測定しての結果です。この状態だと1日で7%程度減る感じ。
但し、使わない日はほぼ減らない。だいたい2%-3%程度。
通勤日は7%減るけど、在宅勤務時は時計していないから2%しか減らないというような感じとなり、1週間経っても半分ぐらい残ってました。この結果は使い方次第なとこもありますが、実用性からはこれなら充分です。
総括
Amazfit Bip5を2週間程度使ってみました。
良い点をまとめると以下となります。
・1.91インチディスプレイは大きく見やすい。
・デカイのに違和感のないデザイン
・GPS測位精度も高くて、正確なトラッキングが可能。
・Zepp OSで非常に細かく自分好みに設定でき、自分なりのスマートウォッチができあがる
・価格が14,800円と比較的低価格の割に機能充実
不満点はほぼ無いのですが、あえて言うなら
・ベルトが今ひとつ
な点ぐらい。本文にも書きましたが、これは気に入らなければ交換が可能なパーツですし、違うカラーにるすなど逆に楽しむこともできるもの。
そう考えるとプラス面が大きすぎる。
ただデザイン等含めて、例えばAmazfit GTRシリーズや、Amazfit Cheetahなどの高級感は得られていないので、そうしたものを求めるならより上のモデルがオススメ。あくまで予算14800円の範囲内であれば、間違いなくオススメ出来るモデルです。例えば、スマートウォッチ初心者であまり価格的に高いものではなく、かと言って機能しっかりで後悔したくないというなら、Amazfit Bip5は間違いの無いチョイスとなるはずです。
価格
価格は、14,800円。
Amazfit公式ストアや、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、au Payマーケット、ヨドバシ.comで発売しています。
関連リンク
公式サイト : Amazfit Bip5