手のひらサイズでJaper Lake 第11世代のCeleron N5095を搭載したミニPC「 Beelink U59」を使ってみました。
Beelink U59 ミニPCの特徴
Beelink U59はJaper Lake 第11世代のCeleron N5095を搭載したミニPCで、丁度似たようなスペックと立ち位置のBMAX B3 PlusやTrigKey Green G2とかなり似ています。
Celeron N5095は Jasper Lake世代で以前のCeleronより最大クロックが2.9GHzとなり、性能も一気にアップしました。例えば前世代Celeron N4120とは性能面で1.5倍~2倍近くに性能が上がっています。
PassMark CPUベンチマークスコアはN4120が2400ぐらいですが、N5095は4100と40%ぐらいの大幅スコアアップが確認できます。
メモリ+ストレージ構成は8GB RAM + 256GB SSDか、16GB+512GBの2構成。
BMAX B3 Plusは8GB+256GBのみなので、自由にアップグレードができるミニPCとは言え、最初からスペックアップ版が欲しい(そのほうが自分で買い足すより安い)ときは有り難い構成です。
それでもCeleron機ですから、基本的にはネット閲覧、動画視聴、Office系アプリで文書作成程度のライトユース主体という使い方になります。
ストレージに関しては、2.5インチのSATA SSD/HDDが増設可能なので、容量に不満があるなら増やす事ができます。
容量としては最大2TBまで可能。
HDMIx2、LANx1,USB Type-Cx1 USB3.0 x4と拡張ポート類も豊富です。
- RJ45 LAN (1000 M)イーサーネット(有線LAN) x1
- USB 3.0 x4
- USB Type-C 3.0 x1
- HDMI x2
- 3.5mmイヤホンジャック
- SATA(内部) x1
*MINIXPC様よりお借りしてのレビューです。
主要スペック
製品名 | Beelink U59 |
---|---|
ディスプレイ | – |
CPU | Intel Jasper Lake N5095 Quad Core 最大 2.9GHz |
メモリ | 8GB/16GB |
ストレージ容量 | 256GB/512GB M.2 SATA3 SSD SATA 2.5インチHDD/SSD増設可 (Max 2TB) |
OS | Windows11 Pro |
カメラ | – |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 |
インターフェース | RJ45 LAN (1000 M)イーサーネット(有線LAN) x1 USB 3.0 x4 USB Type-C 3.0 x1 HDMI x2 3.5mmイヤホンジャック SATA(内部) |
バッテリー | – |
重量 | 290g |
サイズ | 12.4 x 11.3 x 4.1 cm |
同梱物と本体周り
同梱物は、ACアダプタ、HDMIケーブルが短長1本ずつ、マニュアル、ネジ、ブラケットです。30cmぐらいの短いHDMIケーブルはディスプレイ/TV裏に取り付けた際に見栄えもよく、メーカーとしての気遣いを感じますね。
ACアダプタは日本で使えるコンセントタイプ。
マニュアルは日本語もあり、分かりやすい。
ブラケットはVESAディスプレイに固定できるような金具で、ネジはその固定用だけでなく、増設用のHDD/SSDを固定するものも含まれていて、とても親切。
前面には赤い電源ボタンとUSB 3.0×2、イヤホンジャック。
上面はこのようにBeelink のロゴが入った天板で、プラスチックですが鏡面のような光沢のある仕上げ。このおかげで安っぽさが無くなっています。
側面は放熱スリットが入っています。
面にはUSB 3.0×2,LAN、HDMI x2,DCジャック。配置は比較的余裕があり、特にコネクタによっては干渉しやすいHDMI端子は左右に余裕があります。
本体は300g程度と超軽量。サイズも12cm角とコンパクト。あとで中身を見ますがこれでも内部には余裕があります。
裏のネジx4を取り外すと簡単に内部に簡単にアクセスできます。
メモリは2段でデュアルチャンネルが可能。このU59は8GB版でしたが、シングルチャネル(1枚)でしたので、8GBをもう一枚装着するだけで16GBデュアルチャンネルになるのはおトクです。 SSDはNVMeっぽいですが、SATAタイプ。ちなみにファンはマザーボードの下(裏側)に配置されています。
蓋側にSATA SSD/HDDが取り付けられるようになっています。
Windows11 Pro 日本語版
初期設定時から日本語がちゃんと選べます。起動後は初めから日本語版OSとして動くので、あとから言語パックをインストールしなくていいのは楽です。
OSもWindows11 Proで、個人使用であればHomeでも問題無いのですが、企業のサーバードメインにログインする際にはProが必須の為、そうした用途でも使う可能性があるなら助かりますね。
ディスプレイ裏にマウント
付属のブラケットを使って、ディスプレイ背面に取り付けてみました。
VESAマウントの上部か下部のうちの2点のネジ穴を使って、付属ネジにてこのようにコンパクトにマウントできます。
私のディスプレイの場合は下側のケーブル出しが厳しくなっているので、このような際はミニPC側を横向きに取り付けても良いと思います。
ブラケットマウントが縦とはなりますが、300g程度と本体は軽い為余裕で固定されるはずです。
ベンチマーク
Beelink U59の実力をベンチマークで試してみました。
まずはCrystalDisk Mark。256GB SATA SSDを搭載しているのですが、結果は以下の通り。
シーケンシャルリードで472.66MB/sとSATA SSDとしてはまずまず高速です。NVMe PCIe SSDだと1500MB/s以上はでますが、体感レベルではよほど大量のデータ読み込み/書き込みしない限りはSATA3でも高速ですし、価格を考えれば充分許容範囲でしょう。
次にドラゴンクエストXベンチ。こちらは「普通」という結果。(1280×720での結果)
Celeron N5095という事で過度な期待はできないですが、Celeron N4100が2800ぐらいのスコアなので、1世代進化したJasper Lake N5095はだいぶスコアは伸びています。ただもともとゲームには向いていないCPUなのであくまでライトユースが正解でしょう。
Webブラウジング、NetFlix等の動画配信サービス、Office系文章作成は至って快適です。
また至って静音で、リビングのTV裏に取り付けても音が気になる事もなく邪魔にならないのが良いところですね。
まとめと価格
Beelink U59は8GB+256GB版で249.99ドルで販売されています。
250ドルというと約3.2万円ほど。この価格から見るとWin11 ProがプリインストールされているPCとしては普通に廉価です。
Celeron N5095に非力さはありますが、それは画像処理系やゲームなどのそもそも向いていない仕事をさせた場合で、ネット見たり、Office系文書作成とかレベルの普段使い程度なら、なんら遅さも感じません。
同CPUでライバルとなるTRIGKEY Green G2あたりと性能は大差ないでしょうが、光沢感のあるブラック天板にイエローのBeelinkロゴは普通にかっこいいですし、そうした満足感の高さではBeelink U59は一歩上です。
なおMINIXPCでは、前述のように8GB+256GB版で発売中。(記事作成時点の価格)
更に以下クーポンで10ドルオフとなります。
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