【実機レビュー前編】6インチゲーミングPC『GPD WIN2』ファースト・インプレッション!よくここまで詰め込んだ

GPDでクラウドファンディングしていた7インチゲーミングPC「GPD WIN2」が届きましたのでレビューしていきます。

GPD WIN2 の主な特徴

GPD Win2は6.0インチのディスプレイが付いたノートPC(UMPC)ですが、PCとしてだけでなくゲームコントローラーを備え、Steam等のゲームを楽しめるようになっています。初代のGPD WINからノートPCとして、またゲーミングPCとして徹底的にリファインがはかられ、操作性・拡張性・性能が抜群に上がっています。

ディスプレイはシャープ製6.0インチ IPS液晶で解像度は1280×720のHD。最近のスマホだとフルHDが当たり前になりつつあるので、HDは低い解像度にも思えますが、6インチというサイズを考えれば粗さは気にならないレベル。

CPUはIntel Core m3で、一般的なノートPCとして見た場合でもミドルレンジレベルにあります。Core m3はCeleronやAtomといった非力なCPU/GPUでは厳しかったゲームでも、ある程度動くレベルです。どんなゲームが動くかは公式ページ(日本語)にも書いてあるのでご確認ください。GTA5が38fps、Skyrim Elder Scrolls 5:Horizonは53fpsぐらいで動くそうなので、完璧とは言えませんが、持ち歩いてゲームができるという点(コントローラーもある)を考えると、充分な性能です。

メモリも8GB、ストレージにいたってはSSDで128GBも搭載されています。

バッテリーは9800mAhもあり、ゲームプレイで約6時間の連続使用が可能。

背面にはUSB Type-C、USB 3.0,micrHDMIと拡張性もありPCとしても充分使えます。またUSB Type-CはPD2.0対応で、PD対応モバイルバッテリーからの充分も可能です。

キーボードはQWERTYキー。ゲームをしない方も普通にモバイルPC用としても使えそうです。

主要スペック

開梱と同梱物

さてここからは軽く開梱していきます。

同梱物は、USB充電器、USB Type-Cケーブル、マニュアル、本体です。マニュアルは日本語もあり。GPD WIN2が日本からの熱狂的な支援・出資がかなり多かったのもあり、感謝のマルチランゲージでしょうね。USB充電器はアウト端子がUSB Type-Cのもの。USB PD2.0対応で、5V-3A/9V-2.67A/12V-2Aという仕様です。PSEマークも入ってますね。

外観まわり

見た目はほんと「よくぞこの小さい筐体にここまで詰め込んだ」の極地。私は初代GPD WINを持っていないので、感動がより大きかったです。スティックや十字キー、ボタンの押し心地も良くて、これならゲームを堪能できそうです。

キーボードのアップ。上部にマウス/ゲームパッドの切り替えスライドスイッチがあり、マウスモードだと右スティックがカーソル移動、L1がクリックになっている。R2押しながらだとカーソルが速く移動できるなど、ゲームだけでなくWindpws自体も使いやすくする為の細かい芸も多彩。

キー配列は多少変な所もありますが、GPS WINの頃よりは遙かに配列はよく、迷う部分は少ない。例えばファンクションキーはF1-F6まではそのまま押せて、F7-F12はFnを押しながら押すことになるけど、それぐらいは些細なこと。キー自体は硬く「カチっ」としたキータッチで押し心地がいい。硬めなのはキーピッチが狭いので誤打しないためでしょう。キー自体も若干盛り上がってかまぼこ状になっている。これが平たいキーで隣同士がくっついていたら絶望的ですが、狭いキーピッチながらも「ここで押す」という場所がわかりやすいのが素晴らしい。ブラインドタッチはちょっと無理ですが、それでも短いメール程度なら余裕で打てます。6インチノートPCのキーボードでという事を考えれば驚異的です。背面には、L1/L2/L3,R1/R2/R3,USB Type-Cポート、USB 3.0,microSD、microHDMIとこの狭い中にこれでもかと詰め込まれている。USB Type-C端子から充電すると、横のLEDが点灯するようになっている。当然ですがQuickCharge対応のUSB充電器程度では全く充電しない(試してみた)。やはりPD対応じゃないとダメですね。
背面はファンの吸気口があり、左側はSSDスロットになっている。

SSDスロットは開けるだけでSSDが飛び出す仕様。デフォルトで128GBが入っているが、足りなければ自分で換装できるのはこのサイズのPCとしては立派な仕様です。

実重量

実重量を計測してみました。公式では460gですが、実際は453gと7g軽い結果です。

この重さは、PCとしてはやはりダントツに軽い。ゲーム機として持つとちょっと重いぐらい。任天堂SWITCHがジョイコン付けて400gぐらいなので、それよりはちょっと重いぐらいなので大きく気になるほどの重さではありません。

ファースト・インプレッションまとめ

今回は最初のレビューと言う事で、さくっと外観周りをチェックして重量を計測してみました。

6インチのノートPCというかUMPCというか、どちらにしても詰め込み感が半端ない。よく妥協せずにここまで入れ込んだなーとただただ素直に感心しちゃうます。Win10PCとしては超軽量だし、USB3.0ポートやmicroHDMI端子もあるからメモリキー挿したり、PowerPointを外部ディスプレイに映してプレゼンだってできるからビジネス使用もやろうと思えばできる。

キーボードも意外と良くて想像以上にタイプしやすいのにも驚いた。もちろん「ほぼノートPCの代用だ」とまでは全く言えず、短文なら問題無く打てるというレベルなんですが、それでもキーピッチが狭い割に誤打を少なくする為のかまぼこ状のキーボードはよく考えられているし、配列も片手に乗るサイズのキーボードとしては限りなくQWERTYキーを再現している。

GPD WIN2にしてもGPD Pocketにしてもそうだけど、「完全じゃないから使いづらい」と見るか、「不完全だけどナイストライ!俺は好きだぜ」と見るかで評価は真っ二つに分かれるでしょうけど、私は後者。完全ではないけども、ギリギリまで妥協せずに作り上げているこのGPD WIN2はコンパクトPCとして素晴らしい出来です。

次回のレビュー後編では、Core m3の性能をベンチマークで試したり、ゲーム走らせて使ってみたいと思います。

価格

気になる価格は、Geekbuyingで699.99ドル(79600円)で発売中ですが、在庫切れでArrival Notice(入荷次第お知らせ)になっています。Geekbuying販売ページ :GPD WIN 2 Gamepad Tablet PC Intel Core m3-7Y30

indiegogoのクラウドファンディングが649ドルでしたから、一般販売で699.99ドルはそれほど高くありません。

配送オプションですが、もし買うなら有償配送がお勧めです。通常の無料配送では10-25営業日かかりますので、早くて2週間、遅い場合は1ヶ月半かかります。すぐ欲しい方はEMSやExpedited Shipping=高速配送のOptionを付けましょう。4-9営業日で届く予定で、配送も日本国内では日本郵政が配達となる為、安心感があります。またEMSの場合は遠隔地配送料=Remote Area Feeも掛かりませんので、地方の方には特にお勧めです。

関連リンク

・公式ページ :  GPD Win2 (日本語ページ)
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.com買い方ガイド : 中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで
・Banggoodでの買い物の仕方 : Banggoodで買って輸入してみよう~買った商品が届くまで
・GeekBuyingの紹介 :GeekBuyingでガジェット輸入してみる? 中国のガジェット通販サイトGeekBuyingの紹介
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