8インチのWUXGAタブレット『Xiaomi Mi Pad 4』のレビュー後編です。
今回は日本語やプリインストールアプリケーションの確認、ベンチマークのスコアはといった基本的な点、そして電子書籍漫画リーダーとしての使い勝手を試してみました。
前回のレビューはこちらから。
日本語化とプリインストールアプリ
OSはMIUI 9.6.7 ODJCNFD / Stable 1.3Gというバージョンでした。気になる日本語は入っておらず。ただ英語はあるのでとりあえず英語版で使えます。
一番右のGearBestから提供頂いたものはGoogle Playも入っていません。
日本語化はMoreLocale2というアプリを入れて日本語化するか、あとはGlobal ROMが出るのを待つしかありません。(一応あるのですが私は未インストール)
Google Playインストール方法
http://en.miui.com にインストールガイドがあり、そのまま実行すればGoogle Playがインストール可能です。
基本的にはインストーラーをダウンロードし、Zipファイルを解凍して、PC→Mi Pad 4に解凍ファイルを移動。そしてインストールすればOKという流れです。
Xiaomiのスマホ/タブレットでは定番の方法になってくるのでここでは細かい手順は割愛しますが、apkがインストールできるようにする点や、PCと接続してインストーラーさえちゃんとコピーできればそれほど難しくありません。
ベンチマーク結果
Mi Pad 4はSnapdragon660というSoC(CPU)を搭載していますが、その実力をAnTuTuベンチマーク(Ver7)で試してみました。
結果としては、「142708」とタブレットとしてはかなりのかなりの好結果。
以下スマホも含めた私が試したAnTuTuの結果ですが、上を見ればキリが無いものの、14万点もあれば基本的には充分。もっさりとかもたつくとか皆無です。モンストも少し試してみましたが、問題無くプレイできています。
実際、動作はもちろん快適で、ネット見たり、電子書籍漫画リーダーの使用など、一通り触っていても不満が何一つ無い。タブレットでSnapdragonの最高峰スペックが必要なほどの重いゲームでもやらない限り、ほとんどの人には不満が生じることはないでしょう。という性能のタブレットを200ドル前半で売るのですからXiaomiは恐ろしい会社です。
※Ver7の参考結果
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
OnePlus 6 | Snapdragon845 | 287343 |
XPERIA XZ2 | Snapdragon845 | 266288 |
XPERIA XZ2 Compact | Snapdragon845 | 265800 |
Xiaomi Mi MIX 2S | Snapdragon845 | 258741 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
honor 10 | Kirin 970 | 204400 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
Xiaomi Mi Pad 4 | Snapdragon660 | 142708 |
Elephone U Pro | Snapdragon660 | 140784 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
Xiaomi Redmi Note 5 | Snapdragon636 | 115626 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
TECLAST M89 | MediaTek MTK8176 | 97775 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
UMIDIGI A1 Pro | Mediatek MT6739 | 45258 |
電子書籍/漫画リーダーとしての使い心地
私が8インチタブを使う理由の大半は「電子書籍漫画リーダー」としてのものです。それぐらいKindleと私は切れない関係で、特に就寝前は1-2時間はなにかしら本を読んでいます。
で結論から言うとMi Pad 4での読書ですが、非常に快適。
Mi Pad 3の7.9インチから、Mi Pad 4で8.0インチになり、インチアップはしています。ただアスペクト比が4:3から16:10になったので、横方向の情報表示量は少なくなってしまいました。しかしそれが悪いことではなく、その分横幅が132.6mmから120.3mmと、約11mmも幅狭になった事で片手持ちがとても楽になっています。
私は男性としては普通サイズの手の大きさでそんなに大きくないのですが、このように余裕を持って待てます。私にとって電子書籍漫画リーダーを選ぶ上でとても大事なのは「片手で読めるか?」です。電車の中とか布団の中とか、片手で持ててなおかつページ送りができるとめちゃくちゃ楽。Kindleはボリュームキーにページ送り/戻しが割り当てられるので、こんな感じで支えつつ、漫画を読むことが可能。
特に「今日はたっぷり読むぜ-」みたいな日(私だけ?)があると、左右の手で交互に持ち手を変えながら長く読み続けられるので読書が捗ります。
重さは340g程度で、8インチタブとしては凄く軽いわけではないのですが、片手で持ちやすいというメリットがあるため、340gという数字ほど重さは感じにくい。体感ですが以前使っていたMediaPad M3よりも軽く感じます。(M3は310g)
M3は縦長で215.5mm、Mi Pad 4は約200mmと縦方向が短いので持ちやすいバランス配分になっているのかなと感じました。
まとめ
●Good
- 16:10に変わった分持ちやすくなった
- フルメタルボディは安っぽさがない
- 約340gで持ち歩きやすい
- 電子書籍/漫画リーダーとして最適
- Snapdragon660とミドルハイ性能なのに100ドル後半で買え、ハイコスパ
●Bad
- 日本語化/Google Playインストールが面倒
- デザインは没個性
Mi Pad 4がアスペクト比 4:3のiPad miniクローン陣営から抜けてしまったのはとても残念ですが、その分持ちやすくなったのが大きい。電子書籍漫画リーダーとしても充分使え、Snapdragon660搭載なのでもっさりと無縁。それでいて100ドル後半から買えるハイコスパはさすがはXiaomiです。スナドラ660以上性能のタブレットはなかなか見ない(Galaxy Tab S4ぐらい)ので、タブレット製品全体を見回してもかなりのCPU性能です。
対して難点はやはり中国国内版なので、Google Play未インストール、日本語無しという敷居の高さ。やる方法は調べれば出てくるが、PCがほぼ必須であったり、それなりに面倒。グローバルバージョン以外、Xiaomiの中国国内版はスマホもタブもだいたいこの面倒くささがつきまといますが、これを面倒と思わず「はいはいまたこれですね」と出来る人ならアリでしょう。もしくはグローバルバージョンかグローバルROMが出てくるまで待つのも手。
それでも、3GB+32GB版であれば100ドル後半という価格(約2万円)は、Snapdragon660という性能を考えれば破格値過ぎます。
Xiaomi Mi Pad4の価格
記事作成時点の価格ですが、GearBest では3GB RAM + 32GB ROMの価格は179.99ドル。
4GB+64GB版は約270ドルです。
送料はPriority Lineという配送方法が最低料金になっていて、わずか3.53ドル(400円程度)で5-9営業日配送で届けてくれます。より早く欲しい方は3-8営業日配送のExpedited Shipping(DHL)が選べますが、13.33ドルと送料が高くなるので、Priority Lineの方が良いでしょう。
またMi Pad 4は頻繁にセール/クーポンが発行されるので、こちらも併せてチェックしてみてください。
GearBestでの購入方法などは、下記記事に取り纏めていますので、参考にしてください。
・GearBest.comの紹介 : GearBest.comを利用して中華デバイスを安く輸入するのも面白い
・GearBest.comの買い方ガイド :「中国のGearBest.comでデバイスを買って輸入する方法~注文から届くまで」