奇抜なシースルー/LEDイルミで人気のNothing Phone(1)を発売しているNothingから完全ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear(stick)」が発売されたので買って見ました。
主な特徴
Nothingから発売されたNothing Ear(Stick)は、ハーフインイヤー型と呼ばれる完全ワイヤレスイヤホン。
片耳わずか4.4gと超軽量でありながらも12.6mmのダイナミックドライバーを搭載。
イヤーチップが無いため、ライトな着け心地の装着感。
またBass Lockという技術を搭載しており、耳の中の反響を感知して、ロスをしている低音を各耳に合わせて自動調整する機能も備わっています。これにより音漏れも軽減します。自動調整はされるものの、アプリによりイコライザー(EQ)調整も可能。
そしてなんと言ってもNothingのデザイン。ケースはくるっと回して開けるという独特なギミック。でも利便性も良いという素晴らしいデザイン。
但しANC:アクティブノイズキャンセリングは非搭載。また外音取り込み機能もありません。このあたりは少し残念。
コーデックAAC/SBC。ケース併用で29時間、イヤホン単体では7時間の利用が可能。
その他IPX54防水にも対応しています。
製品名 | Nothing Ear(stick) |
重量 | 4.4g |
再生時間(単体) | 7時間 |
再生時間(充電ケース併用) | 29時間 |
ドライバー | 12.6㎜ |
対応コーデック | AAC・SBC |
充電ポート | Type-C |
防水防塵 | IP54 |
アクティブノイズキャンセリング | 無し |
外部音取り込み機能 | 無し |
イコライザー調整アプリ | 有 |
開梱と外観
開梱をしていきます。
外箱は化粧品系のようなピリピリと紙を切り取って開けて取り出すタイプ。演出としては悪くないですが、外箱も大事にしたい私のようなケツの小さい日本人からすると、外箱を傷付けないような形が良かった。
同梱品はマニュアル、USB Type-Cケーブル、イヤホンケース、となっています。
マニュアルは多言語で一部日本語もあります。
ケースは87mm(実測)の横幅で円筒タイプ。前述のようにケースをくるっと回すとケースカバーが回転してイヤホンが取り出せるようになっています。このギミックは使っていて快感になります。ただ赤が左、白が右イヤホンなのですが、最初はどっちがどっちか分からなくなるので、ケースの赤い方を左に置くみたいな自分なりのルールを決めて使うと良いでしょう。(私はそうしてる)
ケース外側には一切レギュレトリー関連が見当たりませんが、イヤホンを取りだした中にCEマーク等がありました。
端の赤い部分はUSB Type-Cの充電端子がある。この赤い部分の形状も独特。
使用感
イヤホン自体はハーフインイヤー型と呼ばれていますが、インナーイヤー式とほぼ似てます。
イヤホンはたったの4.4gと超軽量。しっかりと耳に押し込んで使うわけですが、それほど圧迫感はなし。これだと落ちやすいのかな?と思いましたが、私の耳では落ちやすいとかはなく、意外と外でジョギングしていても、頭を激しく振っても落ちないです。
装着感は本当に軽く、仕事で2時間着けっぱなしにしてみましたが、耳も痛くありません。
音は一言で言うと「パワフル」。低音は強く耳に響いている感覚があり、高音は抜けが良くクリア。このあたりも後述するNothing XアプリでEQ調整ができ、好きなように変更できる。
アプリは非常に便利
アプリがなくても使えますが、Nothing Xアプリをインストールしておくと、イコライザー調整タッチ操作の設定等々が変更可能となり、より使いやすくなります。
アプリインストール後は、Androidスマホであれば「Fast Pair」という技術を使って、ほぼ勝手にペアリングしてくれます。(Bluetooth LEを使うのでBluetoothはOnにしておく必要あり)
以下のようにイコライザー調整も可能で、プリセットされているものの中から選択も可能ですし、自分なりのカスタマイズもできます。
またタッチの設定等をスマホからコントロールできるようになります。
イヤホンの特性をチューニングできる為、映画とか動画見る際や音楽もジャンルによって満足いくまで自分好みに変えられるというのはかなり強みです。
反面、タッチコントロールは音量ダウンを長押しで対応するなど、結構いまいちの操作感なので、アプリでできる限り使いやすいように調整した方が良いですね。
まとめ : やっぱりカッコイイは正義
全体的に強い低音、クリアな高音、広がりのある音はすぐに体感できます。人によって好みも違いますが、それもイコライザー(EQ)調整で自分なりの好みに仕上げる事もできます。
個人的にEQ調整がアプリでできれば、かなりイヤホン特性を変えられますし、相当音に厳しい方じゃなければ、大抵はどこかで「これがいいな」という調整点は見つけられるはずです。
そうなるとイヤホンの差別化というのはそろそろデザイン面に移行するのではないでしょうか。
Nothing Ear(Stick)は8cmほどの小さいアイテムではありますが、そこにデザインとギミックを持ち込んできた画期的なイヤホンです。実際着けていても普通の白一色のイヤホンと違い「お。あれなに?」と周りから見えますし、飛行機の中でケース取りだしてたら隣の人からかなりじろじろ見られましたし、ちょっとした優越感に浸れます。(小さい人間かも知れませんが)
それでもぱっと見で他人が興味を持つというのは、デザインとしてそれだけ優れているからだと思いますし、やはりこの美しいデザインは「大事に使おう」と思わせる魅力を感じます。