HUAWEIの6.21インチハイコスパスマホ「nova lite3」を1ヶ月ほど使い、良い点といまいちな点をまとめてみました。
前回のレビューはこちらから。
良い点
買って良かったと思う点をまとめました。
美しい外観
正直、2万円そこそこの価格帯のスマホに「物体としての美しさ」は期待しちゃいけないものでした。それは5万円ぐらいのスマホから手に入れられるものだったのです。
ですが、nova lite3は単純に、見た瞬間から「ああこれいいな」と思える美麗さがあります。
このキラキラとした鏡面仕上げは人によっては過度に目立ちすぎるので嫌がる人もいるかもしれませんが、かといってマットなくすんだ色合い(特に先代のnova lite 2)が良いかというと、それこそ安っぽい。「テカテカは指紋も目立つ」という意見もあるかもしれませんが、nova lite3は指紋も目立ちにくい仕上げになっています。
ただnova lite3は樹脂製でハードでは無いので傷には弱いと思われます。ですがよほど裸使用にこだわる方意外はカバーを着けるでしょうし、指紋の件と合わせても実使用上はデメリットとはなりづらいはずです。
それにしても2万円ちょいのスマホで質感も満足できるものを作られては、その他低価格スマホを出しているメーカーは涙目でしょうね。
快適操作&ベンチマーク
SoC(CPU)にKirin 710を搭載しているHUAWEI nova lite3ですが、操作もとても軽快です。ブラウザーでネット閲覧、カメラでの撮影、動画視聴、電子書籍漫画リーダー、ゲーム等々、私が普段使うアプリでの動作で不満が出ることはありません。
AnTuTuベンチマーク(ver7)では約13万点で、性能的には充分ミドルクラス。実質販売価格2.3万円のスマートフォンとしては破格です。
例外は重い3D処理のあるゲームだけでしょう。
以下、過去のベンチマーク結果との比較。10万点以上なら充分ミドルレンジ。
機種名 | SoC(CPU) | AnTuTu Ver7スコア |
---|---|---|
Xiaomi Mi MIX3 | Snapdragon845 | 298154 |
OnePlus 6T | Snapdragon845 | 296894 |
HUAWEI honor Note10 | Kirin 970 | 212827 |
HUAWEI P20 Pro | Kirin 970 | 210380 |
XPERIA XZ1 Compact | Snapdragon835 | 205788 |
honor 10 | Kirin 970 | 204400 |
HUAWEI honor 9 | Kirin960 | 165134 |
ZenFone5 ZE620KL | Snapdragon636 | 139085 |
ZenFone4 | Snapdragon660 | 137253 |
HUAWEI nova lite3 | Kirin710 | 129074 |
HUAWEI honor8 | Kirin 950 | 97517 |
Ulefone ARMOR 3 | Mediatek Helio P23 MT6763T | 95055 |
XPERIA XA2 Ultra | Snapdragon630 | 90087 |
HUAWEI nova lite 2 | Kirin 659 | 89273 |
UMIDIGI ONE Max | Mediatek Helio P23 | 85236 |
Vernee Active | Mediatek Helio P25 | 79228 |
KOOLNEE K1 Trio | Mediatek Helio P23 | 67080 |
UMIDIGI A1 Pro | Mediatek MT6739 | 45258 |
リフォーカスできるカメラ
カメラはさすがHUAWEIといえる出来で、ポートレートモードではリフォーカスも手軽に出来ちゃいます。まずはその写真の実力を見ていきます。
以下作例です。(クリックすると大きく見ることができます。但し容量も大きいのでモバイルの方はご注意を。)
写真は基本的にAIモードで撮影しています。例えば横浜中華街の関帝廟を撮影しようとすると、「古代建築」とAIが判定し最適な写真を撮ってくれます。
夜景に関しては絞り値f/1.8と明るく撮れています。(夜景モード)
ただ美しいかというとそこまでは行きませんね。もう少し光量が多いところなら綺麗に撮れると思います。
さて素晴らしいのはポートレートモードです。私はSamsungのGalaxy Note9やiPhone、XPERIAのポートレートモードも使っていますが、HUAWEIのポートレートモードの簡易さ、使い勝手の良さは抜群です。HUAWEI以外だとまずはフォーカスを合わせるのも大変で「もっと離れて」「近寄って」とカメラに指示されて、「このタイミングで写真が撮りたい」という気持ちを邪魔します。
HUAWEIのスマホ全般的に言えることですが、このポートレートモードは「距離とかそういうの関係なくとりあえず適当に撮れる」ので軽快さはダントツです。
そして撮った後もフォーカス位置が簡単に変更できちゃいます。ギャラリーを開くと、ポートレートモードで撮影した写真にはマークが付きます。これをタップして開きます。
右上にあるポートレート編集マークをタップして、あとは好きなフォーカス位置に変更(タップするだけ)します。これだけ。ぼけ具合の調整も下のスライダーバーで簡単に可能です。
これができるので、「とりあえず撮っておく」だけで、撮った後から調整が可能なんです。子供や動物といったじっとしていない物体に対して「撮り直し」はかなり面倒です。また、「もっとこんな風に撮りたかった」みたいな事も、この「後から調整」ができる事で可能になっちゃうわけです。これ、普通はくどいようですが2万円そこそこのスマートフォンでは出来ない事ですよ。
バッテリーも比較的余裕
Geekbench 4のバッテリーテストで、Partial Discharge(3時間の放電)モードでテストした結果です。
100% → 60%と、3時間ディスプレイが点いたままでこの減りは悪くない結果です。実使用でも通勤で往復2時間程度ネットとKindleで読書して、昼に30分ぐらい使い、夜も2時間ぐらい電子書籍漫画リーダーで読書という使い方で余裕で1日持ちます(残25-30%ぐらい)。
プリインストールアプリケーションはシンプル
以下プリインストールアプリケーションの一覧です。
Facebookとかウイルスバスター、Booking.comなどのアプリがインストールされていますが、アンインストールもできますので、それほど問題なし。あとはHUAWEIとGoogle関係だけとシンプルです。
いまいちな点
まずはmicroUSBである点。USB Type-Cなら最高でしたが、そうなると上の機種が売れないからというオトナの事情でしょう。寝るときなどにいちいちコネクタの方向を確認して挿すのはほんと面倒ですが、「いまもmicroUSBだし」という方には特に変わらず問題は無いはずです。が、、、USB Type-Cを一度使うとその便利さにもうmicroUSBには戻れないのですよね。
もう一つきになったのは、通知LEDが小さくか細い点。むしろ買った後しばらくしてからに「こんなとこにあったのか」と気付くレベルでした。
最近は通知LEDすら無い機種も多くなってますし、ロック画面にも「メール未読」とかの通知も出ますし、無くても困らないものなのでデメリットとは言いづらい面もありますが、「通知LEDがある」事が購入要件だという方にとってはマイナスです。
レビューまとめ
スマートフォンという製品がピンキリあるなかで、価格相応以上のものをハイコスパと呼ぶなら、HUAWEI nova lite3は間違いなくハイコスパです。
もっと言ってしまうと、こんなもん2万円そこそこで売っちゃダメ。他のメーカーが潰れるぐらい良すぎます。カメラの性能にしても、画質は普通以上だし、ポートレートモードもリフォーカスできる能力も他メーカーのハイエンド並だし、CPU性能も充分ミドル機並。見た目の綺麗さにうっとりして惚れ込むレベル。
不満点は私にとってmicroUSBだという点ぐらい。ゲーム主体に使う方にとってはもっと良い機種を買うべきですが、ライトゲームで充分な方や、メール、LINE、SNS、動画といった基本的なものしか使わないというならnova lite3がベストバイです。
HUAWEI nova lite3の価格
国内SMIフリー版のnova lite3はAmazonなどで手に入ります。価格的には2.3万円ほどで、モデル末期のnova lite2が1.8万円なのを考えると5000円アップです。ただKirin710採用で性能が上がっているのと、マットカラーから光沢カラーに変わってデザインの満足度が増している点を考えれば、この価格でも充分リーズナブルだと思う。
最新価格はこちらを確認してください。
[wpap service=”rakuten-ichiba” type=”detail” id=”goosimseller:10000581″ title=”HUAWEI nova lite 3 SIMフリー(OCN モバイル ONEパッケージ付き)”]HUAWEI nova lite 3 SIMフリー オーロラブルー
売り上げランキング: 250
関連リンク
・公式ページ: HUAWEI nova lite3