先日、仕事で大阪万博に行ってきました。
その際、いくつかのパビリオン、大屋根リング、食事等、いろいろと楽しんだのですが、当初思っていたよりも「こんな楽しみ方がいいんじゃない?」と気づきました。
他にもネット速度や、駐車場なども感じた事があるのでまとめてみます。
パビリオンはその国の雰囲気が分かるものがいい
大阪万博2025は、ネガティブ記事が多数あり、ポジティブな内容が少ないので、行く前から不安だし、そもそも行くかどうか検討に値しないという方もいるでしょう。
万博のメインとなる各国のパビリオンについて、情報も少なく、凄い並ぶという情報もあり、「そもそもこれって行く価値ある?」と思わせる所がややマイナスです。(むしろネガティブキャンペーンの様相)
私も前提知識はほぼ無しで行ったのですが、多くが予約必須かと思いましたが、実際は予約必須なのは比較的少なめ(人気のとこは必須)です。
平日という事もありますがかなり多くの国のパビリオンが「予約なしでOK、10-15分待てば入れます」でした。
パビリオンはドイツ、カナダ、バーレーン、中国等に行きましたが、個人的には未来的よりは、その国の風土とかが分かるようなものののほうがアタリと感じました。
ドイツは、こんなサーキュラーと呼ばれる人形を渡されるのですが、この子を持って歩くと各場所でいろんな説明をしてくれるというギミックがあります。
でも正直な感想は「つまらない」です。(あくまで個人の感想です)
ドイツの持続可能な未来とか、多様性とか、リサイクルとか、未来の都市計画とか聞いても「へー」で終わり。
確かにそういうの大切でしょうけど、ドイツっぽさって何?みたいな期待は裏切られる。
カナダも予約して入りました。
こんなタブレットを山を模したところにかざすと、ARのように城や生き物、町並みが見えます。これも「へー」で終わってしまう。これ未来って言うより今の技術よね。面白いけどタブレットが重かったので子供は厳しいかもですよ。カナダらしさみたいなのを期待していると裏切られる。
それよりも、私が良いなと思ったのはバーレーン。
たまたま入ったのですが、これが凄く良かった。
人もたまたま少なかったのか、バーレーンパビリオンの方(バーレーンの方で日本語も話せる)が「話しても良いですか!」と駆け寄ってきて、バーレーンという国の意味(2つの海=淡水と海水が混ざり合う海で汽水域なんだそうで)、地域や文明のお話をして頂きました。未来的なパビリオンより「バーレーン」の由来を知ったというだけでも価値はある。
そしてこのバーレーンパビリオンでは、取れる鉱物の匂いを嗅いだり、宝飾品やカヌーなど、全て”触って良い”そう。
上にあるような、普段だったらアクリルケース越しにしか見れないような刀とか歴史的民芸品とかも触れるのが凄い。非常に細かく綺麗な宝飾品まで見て触れる。
そしてなんと最後には「F1 バーレーンGP優勝のオスカー・ピアストリ選手」のヘルメットが飾られています。
このヘルメットは、ピアストリが2025 F1 日本GP用にデザインしたものですが、それでも凄い。
F1大好きな私は、最初の説明をしてくれた方に「バーレーンって知ってます?」と聞かれ、「F1好きなんで、その開催地としてだけですが知ってますよー」というと、「是非、最後まで見てください。オスカー・ピアストリのヘルメットありますよ。しかも優勝したときの」と言われ、それだけでも大興奮。そして、ピアストリのヘルメットも触れる。
他にも、コモンと呼ばれる大きなホールに数十カ国が3-10mぐらいのブースがある所があるのですが、こちらも意外とオススメ。予約なしで入れて、その国がどんな特色があるのか分かりますし、たまに物販や食事もあり、見るだけでも楽しめます。
物販はやる気の無い店員(?)がスマホをいじってたりして、まさに異国のお土産物屋。これも日本にいることを忘れるので面白い。
モンゴルのブースで、チンギスハーングッズが売っていて、だいぶグラつきました。きっとモンゴルに行けばお土産もの屋さんで普通に売っているのでしょうが、”行かなければ買えない”物ばかり。
未来とか、ARとかよりも、こうした手に触れられて、知識が増えて、観光気分を味わえるほうが私には合っていると思うのでした。
パビリオンは外観を楽しむ
妻の妹が一級建築士なんで、事前にいろいろと話しを聞きましたが、「大阪万博は短期開催であとで壊しちゃうから、自由な設計ができるのよ。だから建物見てるだけでも面白いはずだよ」と。
行くまでは「へー」でしたが、行ってみると「確かに!」。
以下はオーストラリアで木を使って螺旋のようにしている。
フランスらしいと感じるようなおしゃれさ。
漢字が書かれた中国館など。パビリオンの中はともかく、その国らしさが表れた見た目とその壮大な建物は見るだけでも「おおー」となるので、中に入らなくても散歩しながら見るだけで楽しめる。
大屋根リングは一見の価値あり
各パビリオン同様に、大阪万博の大屋根リングは構造物として圧巻です。
屋根の上の景色も良いですが、その下の木製の枠組みは見る者を圧倒します。
余談ですけど、偏向報道にも遭遇。「あそこに見える梁、曲がってますでしょ。あれは不安だわーとそう感じる人が多いのですがどう思います?」とインタビューしてました。ここまで言われたらそりゃ「不安ですねー」って相づち打っちゃうよね。
構造的にわざとそうしていて全く問題ないのに、煽ってますね。
食事は是非海外パビリオンで
さて飯です。何を食うのにも高く、並ぶ必要があるという報道/記事ばかりで不安でした。
私は昼から仕事の為、早めのランチへ。
どれにしようか悩みましたが、屋台/フードトラック的なものは海外のものがあまりなく、せっかくなのでドイツ館にある食事処へ。
いや油断してました。全て英語ですやん。日本語ゼロ。
脳を英会話モードに切り換えないと。
せっかくドイツなんだからと、焼きソーセージのランチを頼む。しかし10:20分頃に入った為、「あと10分で提供できるけど、それまでドリンク飲んでいれば? ここ(ドイツ)ならビールがオススメだよ」と言われました。
が、これから仕事だしその後もドライブするんだと拙い英語で伝え、日本では学校でしっかりと習う「What kind of drinks do you have?」と言うと、いろいろと言われましたが、アイスティーがあったので、そちらを頼む。
普通にアサヒの颯でてきた。あ、確かに海外ではアイスティはこちらでしたね。
隣に座った外国人の方も、同じメニューを注文して「まだ10分あるんだ」みたいなやりとりをして、何か飲むかい?と言われ、「What you have?」で伝わっていました。確かにこっちのほうが言い方スマートやなぁとメモメモ。こういう一つ一つの吸収が英会話では大事(次の機会があれば絶対使ってやろうと)。
私の隣に老夫婦の方が来て、全く同じやりとりしていましたが、英語が全く話せない為、通訳ヘルプしたりしていたら、「もうランチのオーダーできるけど、ソーセージのセットでいいの?」と聞いてきました。そして注文。
ソーセージだけでなく、パンとザワークラウト(キャベツの漬物)、マスタードがあり、1400円ぐらいかな。
高い高いと言われる万博では比較的リーズナブル。アイスティーと合わせて1800円超ぐらいでした。
量は全然足りないですが、ソーセージとパン、ザワークラウトの組み合わせは美味しかったです。
という感じで、海外旅行気分も味わえるので、スシローとかたこ焼きとか、持ち込みでおにぎりとか食べず、海外パビリオンでご飯食べるのをオススメします。この雰囲気と(私の場合たどたどしい)英会話だけで、お値段以上に楽しめます。
万博はのんびり楽しむのがいいかも
万博会場、混んでるという話でしたが、会場がめちゃくちゃ広い為、人は居てもギスギスしていません。非常に快適。
疲れたら休むところは多く、このように竹でデザインされた椅子もありうっすら日陰もできてなかなかデザインも良い。
そこかしこに椅子がある。大屋根リングの下には大量に椅子があり座れますし、「疲れた。座りたい。」と思ったら、大抵どこか座れるのは良いですね。これならお子さんもお年寄りも安心。
こんな感じで、万事広くゆったりしている為、パビリオン巡りでずっと並ぶより、だらっと「へぇーこんなところあるんだ」とのんびり巡るのが向いていると思う。まぁ子供連れだとそうのんびりはできないでしょうが、パビリオンの中もディズニーランドやUSJのようなものを期待していると、そんなには楽しくないので、あまりあくせくせずにだらっとこの異空間を楽しむのが良いと思います。
ネット速度
9時開門に合わせて入場したのですが、初日は入場QRコードがネット回線が遅くて表示されないとかでモタモタしたという話しが報道されていました。
もちろん私はQRをスクショ撮って持っていったのですが、速度はなんら問題無かったです。キャリアの中で遅いと評判のdocomoのahamoですが、430Mbpsは出ていました。アップロードは8.7Mbpsとちょい遅いですけど、全体的に遅いと感じる事は皆無でした。
会場の入り口付近には、楽天モバイル、au、docomo、ソフトバンクの移動基地局もきていました。
車は地下鉄駅駐車場に停めて電車移動が安い
私は仕事の関係でレンタカーで移動していた為、大阪万博2025へも車で行きました。
但し、公式のパークアンドライド方式は舞洲などの駐車場に停めてバスで万博までくるのですが、駐車場料金が4500円~7000円と法外な値段を取られます。これは「車で来るな」というメッセージです。
私の場合、万博の後に移動したいというのもあり、どうしても車で行きたかったので、安い駐車場を借りました。
アキッパ(akippa)で探すと、3駅離れた朝潮橋の駐車場が500円/日ぐらいでした。
駅まで徒歩1-2分という好立地でこの安さは破格値。タイムズとかだと2000円/日とかするので、圧倒的です。
あとは地下鉄に乗れば10分ぐらいで到着します。多分のこの方法が一番安い。
まとめ
私は6時間ぐらいの滞在でしたが、最初の1時間ぐらいは「パビリオンどんどん行かないと」焦っていたものの、落ち着いて大屋根リング見たり、上からいろんなパビリオン見たり景色を見ているうちに、楽しみ方がだんだん分かってきた気がします。
- パビリオンはだいたい今ひとつだが、国の文化が分かるものは知識として楽しい
- グッズ関連は凄く高い
- 建物はどれも圧巻で建築物として見ていて面白い
- ご飯は意外と安いのもちゃんとある
- 万博会場は異様に広いから人数居ても狭さは感じないしゆったりできる
- 各国のレストランは、入ると雰囲気が海外で異国感が楽しい
そのため、これらに納得して「うん、金払ってでも行ってみたい」と思えば、行って損はないです。
万博はそんなに頻繁にあるものでは無いですし、イベントに参加した思い出として行けるなら、個人的には絶対行った方が良いです。
我が家はこんな話をしたら、妻と娘は「行きたい!」となっていました。ということで夏休みの旅行は大阪万博2025になる予定です。
余談ですが、大阪万博の後、堺方面に移動したのですが、そこでたまたまGoogle Mapで見つけた【喰旨 たこ壱】さんで食べたたこ焼きとイカ焼きが絶品でした。時間がなく車の中でさくっと食べられるものという事で、気楽に寄ったのですが、この出汁たこ焼きがめっちゃくちゃ美味い。ふわとろとはこういうことかと。イカ焼きも初めて食べたのですが、抜群です。
たこ焼き18個+イカ焼きスペシャル。これだけ頼んで、1050円。安すぎてビックリです。
万博会場でたこ焼きなんて食べんと、(可能なら)ここいらまで移動して食べたほうが安くて腹一杯食えて、抜群に美味いっすよ。