AndroidWear OS搭載スマートウォッチ「TicWatch Pro」をTicWatch様よりご提供頂きましたのでレビューしていきます。
主な特徴
TicWatchの最高峰スマートウォッチが「TicWatch Pro」です。
凄いのは2層ディスプレイという構造を採っていて、AMOLEDの高解像度スクリーンと、低消費電力のFSTN LCDスクリーンの2重構造とすることで、使い分けが出来る点。例えば時計を表示するだけとかなら低消費電力のFSTNの基本モード、リッチコンテンツを使いたい場合はAMOLEDディスプレイのスマートモードと使い分ける事で、最大30日の使用が可能となっています。
スマートウォッチの最大の難点はバッテリー持ちなので、そこをハード的に解決しようとしている点はアイデアとしてはとても面白いです。
そしてOSが「Android Wear」なので、Google Playや”OK Google”が使えるのも大きなメリット。
通常 29,499円とお値段もそれなりにするのですが、レザー調バンド、2重構造ディスプレイ、Android Wear OSなど、とても魅力的なスマートウォッチとなっています。
同梱物と外観
開梱して同梱物等確認していきます。
同梱物は、マニュアル、充電台兼USBケーブルだけです。 マニュアルは日本語もあり分かりやすい。
TicWatch Pro本体の右側にはボタンが2つ。上があとはタッチディスプレイをスワイプ/タッチで操作できる。本体のバンドは革。触り心地もよく、質感も高く高級感が出ています。裏側はラバーバンドとなっています。スポーツをすると当然汗ばむので背面がラバーなのはそういう理由でしょう。本体真ん中は心拍数センサーで、4つの点があるところが充電端子。充電は専用の充電台にはめ込むだけで充電できます。充電台に取り付けるとがっちりとホールドされるので、簡単に外れたりしないのが良い所。ベッドサイドとかに寝る前に置いて、朝起きたら外れていて充電無かった・・・なんて悲劇は起こらない。
それでは早速使っていきます。
2重構造ディスプレイで常時表示が可能
スマートウォッチというと、電力消費を恐れて基本画面は真っ暗というのが大多数ですが、これだと見たい時に時計が見れない/ボタンを押すなどの ワンアクションが必要な点で「腕時計として使いにくさ」が出てしまうもの。
しかしTicWatch ProではFSTNとAMOLEDの2層ディスプレイ構造を採ることでこの問題を解決しています。
通常はFSTNディスプレイで白黒だけの表示。非常に見やすく太陽光下でも視認性バッチリです。こちらのモードだけならバッテリー持ちは30日と謳っているのも凄い。
画面タッチやボタン押下でAMOLEDディスプレイに即座に切り替わります。
バッテリー残が少なくなると、FSTNディスプレイだけの表示になり、少なくとも時計表示/歩数計等のライフログデータ表示は確認できるようにしてくれている。
バッテリーも想像以上に持ちが良く、年末に3泊4日の家族旅行に持っていったのですが、ノー充電で乗り切れました。(自宅に着いたときにはバッテリーセーブモード) それも普通に使ってですからね。これぐらい持ってくれるのであれば日常使いで充分使い物になります。
操作性が素晴らしい
スマートウォッチのもう一つの難点と言えば操作性。普通は過度に期待すると裏切られる事が多いのですが、TicWatch Pro(というかWear OSがという感じもしますが)はキビキビ動いて期待通りの動きをしてくれます。
以下、動作させてみた動画なのですが、メニュー選択の動きは素晴らしく、軽快の一言。ただGoogle Mapは起動にやや時間が掛かったりするのでアプリによっては軽快度はやや下がりますが、それでもスマートウォッチでここまでできれば文句なしじゃないでしょうか。
ある程度操作に慣れれば、ほぼ迷うことも無くなり、「使いこなしているぜ」感が実感でき、なんともいえない充実感があります。
アプリケーションの使い心地
アプリは2つインストールが必要。一つは基本となるGoogleの「WebOS」、それとライフログデータをまとめる「Mobvoi」というアプリになります。*MobvoiはTicWatchのメーカー名
まずはWebOSをインストール。BluetoothをOnにしていれば、ペアリング対象にTicWatch Proが表示されるので、そのままペアリングするだけ。あとは以下のような画面になり、プリセットされているフェイスを簡単に変更できるようになっています。
またさすがはGoogle謹製OS(アプリ)だけあり非常に丁寧。スマホ→TicWatch Proへの通知アプリを選択できるようになっていて、当然LINEなども選択可。またGoogleアシスタントで「OK, Google」も使用可。
スマートウォッチ側に通知する予定表の選択すら可能です。これだけ事細かに設定できるとは。
これ・・・私は今までWebOSに触っていなかったのを悔いましたね。スマートウォッチの通知設定で少なくとも私が欲しいものが全部詰まっています。
次に「Mobvoi」アプリ。こちらはライフログ全般を担うアプリで、歩数計、カロリー、心拍数などをデータ/グラフ化して表示してくれます。
アプリとしては一般的な感じで、過不足無いレベル。ただデータ認証ではGoogle Fitだけでなく、Runkeeperとも連動してくれるので、スマホを持たずにTicWatch Proだけもってジョギングに出掛けていても、データ連動してくれる点は楽だと思う。
LINE等の通知もちゃんと受け取れる
当然と言えば当然なのですが、WearOSアプリでLINE通知をOnにしていれば、きちんとメッセージ通知が受け取れます。
ただ受信=即表示ではなく、ディスプレイ表示させて上スワイプで初めて読めるので、バイブレーションを感じてから2アクション必要な点はちょっとだけ面倒。まぁこれはセキュリティ的な面もあるんでしょうけどね。スマホはロックされているのに、スマートウォッチ側でバンバン表示されたらうっかり盗み見されるし。ちなみにTicWatch Pro自体はパスワード/PIN等でロックも可能です。
まとめと価格
私の不勉強でいままでWearOSのスマートウォッチを触っていなかったのですが、いま2週間ほど使用した感想としては「すげぇな」と。価格が2万円台とそこそこお高いのですが、バッテリーの持ちの良さ、2重構造ディスプレイの使い勝手の良さ、キビキビと動く操作性の良さと3拍子揃っていて「この価格も納得」と私は言いきれます。
新しいスマホを乗り換えるよりも、「これぞスマートウォッチでやりたかったこと」という体験が出来、明らかにTicWatch Proは充足感/物欲が満たされます。
難点もあるにはあります。通知確認が少し面倒だったり、ライフログアプリがWearOSほどきめ細かくなくプレミアム感が無い(数千円のスマートウォッチアプリと大差ない)というあたりはまだまだかなという気もしますが、それは些細なことです。
数千円のスマートウォッチにも魅力はありますが、ほぼストレス無く軽快に使えるスマートウォッチが欲しいというならTicWatch Proを間違いなくオススメ出来ます。
価格は29,499円ですが、現在クーポンがあり、Amazon販売ページでチェックを入れるだけで4499円の割引が適用となります。差し引き合計で25,000円ちょうどですね。
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