SONYのフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 II XQ-AT52」の海外SIMフリー版 を自腹購入したのでレビューしていきます。今回は2ヶ月程使って感じた良い点と悪い点をまとめてみました。前回のレビューはこちらから。
【実機レビュー】今更だけど「Xperia 1 II XQ-AT52」の海外SIMフリー版買ってみた~地味だけど格段に向上したデザインに物欲感は満たされる
良い点
買って良かったと思う点をまとめました。
ソリッドで高級感のあるデザイン
XPERIA 1の頃はまだ丸みを帯びていて、「市場動向を伺う」ようなその他スマホと大差ないところもありましたが、MarkⅡになって、明らかにソニーらしさを取り戻したデザインになりました。
前面も背面も、端ギリギリまではフラットで美しい。
Androidのスマートフォンでここまで美にこだわっているメーカーはごく少数で、私自身ここまでプロダクトデザインで「惚れた」のは久しぶりです。ハイエンド機は大抵はかっこいいのですが、XPERIA 1Ⅱは「大事に使いたくなる」デザインであり、これにカバーを着けて隠してしまうのはもったいないです。
21:9アスペクト比の縦長ディスプレイは使いやすい
6.5インチ有機EL(OLED)ディスプレイで、またHDR対応の為、太陽光下でもディスプレイは充分明るく見やすい。
4K対応ディスプレイですが、個人的には4Kはこのサイズでは実感が乏しく必要無いと感じています。
ただそうしたスペックに重きを置いている点は抜きに考えると、このディスプレイはとても美しいです。
また縦長を活かした「21:9マルチウィンドウ」もあり、2つのアプリを画面分割して表示させる機能は、使いこなすとかなり便利です。
YouTubeを流し見ながら、ネットニュースみたりは捗ります。またゲーム攻略動画と攻略サイトみたりを同時にできるのも便利。また動画見ながら料理する場合も、動画とレシピ(材料配分)を同時に見たり、場合によっては2つの料理を同時に作る際もクックパッドとChromeで別のレシピ開いたりもできるのが便利でしかない。
快適操作&ベンチマーク
XPERIA 1 ⅡはSoC(CPU)にSnapdragon865を搭載しています。その実力をAnTuTuベンチマーク(V8)で試してみました。AnTuTuは現在Google Playストアから削除されていますので、Antutu公式からapkをダウンロードしています。
AnTuTuベンチマークの結果としては約55万点。当然ながらダントツのハイエンド。
史上最高は現在の所Snapdragon865+でしょうが、そちらはだいたい65~67万点あたりです。
凄くリッチで重いゲームでは差が出てくるでしょうが、そこまでこだわらなければ何の不満もないぐらい快適。
ブラウザーでネット閲覧、カメラでの撮影、動画視聴、電子書籍漫画リーダー、ゲーム等々、私が普段使うアプリでの動作で不満が出ることはありませんし、もたつきなどもありません。
カメラは抜群に良い
XPERIA 1 Ⅱの12MP (f/1.7)+12MP (望遠 f/2.4)+12MP (広角124度 f/2.2)のトリプルレンズカメラの実力を試してみました。*3眼+TOFでクアッドカメラとも言えますが
3眼カメラとなっているので、標準/望遠/超広角と切り替えられるのは便利です。
以下は通常のカメラアプリでの作例です。(クリックすると大きく見ることができます。但し容量も大きいのでモバイルの方はご注意を。4K画質です。)
一番上の左は宮古島の風景。青と緑が”見たまま以上”に美しく撮影できています。正直過去のXPERIAのカメラは、若干不自然に見えるときもあるほど補正されていたと感じるのですが、XPERIA 1Ⅱでは、非常にクリアになりました。
右上の空港での写真は、実はやや曇天で目視では全体的には暗い場所にはなるのですが、それを感じさせず、明るく撮れています。
2段目の左はポートレートですが、奥行き感が自然で美しい。
下段の食事の写真も室内なので全体的に光量は少なめですが、明るく綺麗に撮れています。ただ親子丼のほうは黄色がより強く表現されて眩しいぐらいですが、それでも艶っぽい良い写真。
正直、先代のXPERIA 1やXPERIA 5と比べても確実に良くなっているのが分かります。先代機はもう少し光量が足りない場面で顕著に限界を示していたのですが、XPERIA 1Ⅱではそこがはっきりと補強されていると感じました。
これ、さらに細かく撮影できるPhoto Proなら、こだわってもっと良い写真が撮れる。
XPERIA 1Ⅱのカメラを使ってみて思うのは、「綺麗な写真を撮るのは画素数じゃないんですね」という所。
12MPという画素数は他メーカーのハイエンド機なら「ありえん」と言うぐらい皆無だし、ローエンドスマホですら48MPとかが売りになる状況だけに、ソニーの「画素数じゃない」本気度が分かります。まぁソニーはそのイメージセンサーでだいぶ儲かっているので、そうしたことは絶対言わないのでしょうけど。
このレベルだと、コンデジは要らなくなるレベルです。
ただひとつ。ほとんど真っ暗みたいな環境では厳しく、そういうのはGalaxy Note20 Ultraみたいなめちゃくちゃ尖ったスマホ界最高レベルのカメラには負けます。でも普通はそのような電気ほとんどない室内とかの撮影シーンなんてあんまりないと言うケースが殆どなので困らないと思う。
日本語もありプリインストールアプリケーションはシンプル
日本語は初期セットアップから選択でき、以後は完全な日本語で使用することができます。プリインストールアプリケーションも最小限なのでキャリアスマホよりは遙かにシンプルです。
イヤホンジャックの復活
XPERIA 1では省かれたイヤホンジャックが復活しました。
ゲームとか遅延を気にするケースでは有線は圧倒的だし、手持ちの気に入ったイヤホンで音楽を聴きたいという要望も叶えられます。
私の場合、そうしたケースだけでなく、飛行機や車の後席でちょっと寝たい場合、ワイヤレスイヤホンだとうっかり落としてと言うのが怖いので、やっぱり有線イヤホンのほうが使えるし、断然好きです。
いまいちな点
ほぼ無し。3ヶ月使っていて思うのは縦に長いことぐらい。
おしりのポケットに入れて車に乗り込んだときとか店で椅子に座ると、長いので「バキッと折れないか」と心配になる。だけど実際折れないし強度はしっかりしているので問題無い。
ただ普通のスマホより気を遣う程度です。
あと縦長の為、ナビゲーションキーが下にありどうしても半分から下を持つためバランス気になる方もいると思います。バランスはXPERIA 1よりも良く、上側が重いと感じる事もないので心配しないでOKです。ですが、重箱の隅をつつくように言うと、見た目上、上が長い為不安定感がややあります。つまり「落としそう」なイメージ。
実際そんなことはないし、ちゃんとカバー着けていればそれほど怖がることはなくなるので、購入前の見た目の印象とは違いますよという事。XPERIA 1の頃はそうしたイメージでネガティブに思っていた方もいると思いますが、XPERIA 1Ⅱでは見た目から「華奢なんじゃないの?」「バランス悪そう」みたいな事は改善できてていると思います。
レビューまとめ
3ヶ月使ってきて、使い勝手やカメラも良く、不満らしい事はまずないのに驚きです。
縦長ディスプレイを活かしてアプリ2画面は何かと捗る。防水防塵で雨やうっかりコーヒーこぼしも心配しなくて良い。
画面は流行のパンチホールカメラとかではないけど、全く支障がない。それで「トレンドについていけないSONYやな」という感覚も無い。つまりはデザインの総合力が高い。
背面とか側面とかのフラットデザインはとにかく美しく、「このスマホを大事に使いたい」と思わせる美がXPERIA 1Ⅱにはあります。XZシリーズの混迷がもったいないですねほんと。あの頃の悪評というかイメージで「国産スマホはダメ」みたいな雰囲気になっているのが残念。今のXPERIAデザインはAndroidスマホの中では秀逸で、私はGalaxy Note20 UltraをSペン使いたくて愛用していますが、Galaxyの最高峰ですらデザインという面ではXPERIA 1Ⅱに負けている。それぐらい惚れるスマホになっています。
海外/国内SIMフリー版/国内キャリア版違い
おサイフケータイの有無でどこで買うかが分かれると思いますが、最安はやはり海外SIMフリー版です。
海外SIMフリー版 | 国内SIMフリー版 | 国内キャリア版 | |
---|---|---|---|
RAM+ROM | 8GB+256GB 12GB+256GB |
12GB+256GB | 8GB+128GB |
フルセグ/ワンセグ | 無し | 無し | あり |
おサイフケータイ | 無し | あり | あり |
SIM構成 | デュアルSIM | デュアルSIM | シングルSIM |
価格 | 98,500円~ | 124000円 | 123,552円 (参考:docomo) |
価格
海外SIMフリー版をETORENから購入しましたが、販売価格は8GB RAM版が98,500円。
12GM RAM版が118,000円です。送料は1,944円で1-3営業日で配送されます。
*但し価格は為替とセールで随時変更となりますので、最新価格はETORENでご確認ください。
国内SIMフリー版は、ソニーストアから購入できます。
ETORENだと輸入消費税がかからない(価格に含まれている)から総額も安く、その上、日本人スタッフ対応や、修理の際は国内の拠点に送るだけでいいなどのメリットがあり、サービスと総額のトータルで見るとETORENはオススメです。ページ自体もリニューアルされ、日本語で見やすくなり、また日本円表示/決済できるなど、かなり日本向けに改善されています。
ETORENについての細かい点は下部にある関連記事をご覧下さい。
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