骨伝導オープンイヤーヘッドホン「SUUNTO WING」レビュー – 頭にぴったりフィットしてスポーツに集中できるだけでなく、充電ドックで30時間利用やジェスチャーコントロールなどの使い勝手もよく考えられた日常使いにも最高のヘッドホン

スマートウォッチで有名なSUUNTOから発売された、アウトドアスポーツオープンイヤーヘッドホン「SUUNTO WING」を使ってみました。

このSUUNTO WINGはいわゆる骨伝導のオープンイヤーヘッドホンの為、耳を塞がずに使えるのが最大の魅力です。
また頭にフィットして走っていてもずれず、IP67防水、10時間駆動+パワーバンクで稼働時間トータル30時間、ラン時のLEDライトでの安全性確保、アプリ連携など全方位で強化されたイヤホンとなっています。

商品名 SUUNTO WING
イヤホン使用時間 単体:10時間
充電台併用 30時間
防水 IP67
音声コーデック A2DP, AVRCP, HFP, HSP
重さ 33g

*SUUNTO様から製品をお借りしてのレビューです。

SUUNTO WING

開梱と外観

SUUNTO WINGを発売するSUUNTOは主にアウトドアブランドスマートウォッチメーカーとして有名ですが、SUUNTO WINGは、アウトドアスポーツの為に設計されたオープンイヤーヘッドホンです。

同梱品は、SUUNTO WING本体、マニュアル類、充電USBケーブル、パワーバンク(充電器)、耳栓、となっています。

マニュアルはマルチランゲージ仕様で日本語もあり、図解でボタン解説等も書かれています。

充電方法は2種類あり、一つは付属のUSBマグネットケーブルを使って、SUUNTO WINGに直接充電する方法。

もう一つが充電用ドック=パワーバンクを使って充電する方法の2種類。このパワーバンクは面白い発想。完全ワイヤレスイヤホンのケースのような存在で、置くだけで充電ができます。パワーバンク自体はUSB Type-Cケーブルで充電可能。
SUUNTO WING自体は10時間の再生が可能ですが、パワーバンク+SUUNTO WINGの組み合わせでトータル30時間まで使えます。

オープンイヤーヘッドホンでこうした使い方の提案ができる製品はあまりないし、実際これはかなり便利です。

骨伝導タイプのイヤホンは過去3製品ぐらい使っていますが、面倒なのが充電です。USBケーブルを直挿しタイプは面倒、マグネットでカチャッと接続するものが今までベストでしたが、このSUUNTO WINGの「置くだけ」というのは画期的で、一番楽でした。

本体のこの赤い部分に、マルチファンクションボタンがあります。

機能的には以下の通りで、楽曲飛ばしや電話応答等が可能です。これぐらいであれば覚えられますね。

ボタンも押しやすい位置にあり、間違うことがないので使い勝手は良いです。

着け心地が柔らかくフィットする

SUUNTO WINGは柔軟性のある素材で、私の場合、比較的大きめの頭のサイズですが、違和感無く装着が可能でした。
骨伝導のオープンイヤーヘッドホンなので、当然ながらイヤホンのように耳を塞がず、耳周りはスッキリとしています。

33gという重量は非常に軽く、めがねをしていても邪魔にもならずに耳周りにぴたっとフィットします。

これで試しに軽くジョギングしてみたのですが、耳にピタッとフィットしているので、揺れずに邪魔にならない。

走っていてもずっとぴったりフィットしているので、着けていることを忘れるぐらい走りに集中できるし、後ろの首回りも走っていて首にパンパンと当たるのかなと思っていたら全然当たらないのが本当に凄い。さすがアウトドアスポーツ用として開発されただけあります。

ちなみにこのSUUNTO WINGのLED表示の部分が、夜間LEDライトにもなります。

音質は?

正直言うと良い意味普通です。オープンイヤーヘッドホンだから音は多少悪くても仕方ないというの一般的ですが、このSUUNTO WINGは、私が使ってきた骨伝導オープンイヤーヘッドホンの中では抜群。
普通ワイヤレスイヤホンで聴いているのと遜色ないレベルです。

スポーツ/ラン等でアクティブに使いながら、それでいて良い音というのは結構難しいはずですが、SUUNTO WINGは両立できていると言えます。もちろん、音楽を聴いて堪能するものではないのですが、あくまでも普段使いならこれで充分以上のレベルです。

低音も迫力ありますし、音量を上げて60%ぐらいまで爆音にするまでは音割れしない。
音量を大きくしすぎると音漏れはしますが、私が電車の中で使う限り、相当大きくしないと漏れない。ここは骨伝導タイプというのが有利に働く所ですね。ただ静かな環境では音漏れは多少するので注意が必要です。

アプリとジェスチャーコントロール

SUUNTO WINGはアプリとの連携をすることで、いくつかの機能を使うことができます。

サウンドを屋外、屋内で切り換えたり、LEDライトのオンオフ、点滅、SOSなどの切り換えが可能。
Bluetoothのデュアルデバイス接続もサポートされていて、機能自体を有効にするかもここで実施可能。

また面白いのがジェスチャーコントロールで、次の曲に飛ばすのに首を二回横に振るだけで良くなります。
実際走りながら使ってみたのですが、意外とこれ便利でした。曲を次のものに切り換えるには、普通はボタンを押すわけですが、走っているといちいちノールックで手探りでボタン探すの面倒だったりします。そんなときジェスチャーコントロールは便利。最初はむしろ面倒かもと思いましたが首二回横に振るだけ。簡単です。

総括 :アウトドアだけでなく普段使いでも使いたくなる

私は普段Haylou PurFreeという骨伝導オープンイヤーヘッドホンを使っていて、通勤/仕事などでも使っていますが、このSUUNTO WINGを約2週間ほど毎日使ってみて比べて見ると、音質、使い勝手、デザイン等々全てが最上級レベルで、Haylou PurFreeで満足していたのが簡単に塗り替えられたのが衝撃でした。

とにかく着け心地が良く変な違和感を一切感じないし、走ってもずれないし落ちない。
防水対応なので、雨、汗を一切気にしなくていい。
バッテリーライフが長く10時間は使える上に充電ドック併用なら30時間使える。
耳を塞がず外音が聞こえるので、スポーツだけでなく仕事や通勤中でもOK。
骨伝導タイプの割に音質がかなり良い。

普通のワイヤレスイヤホンでは、スポーツでは落下/紛失の恐れがあり怖くて使えないわけですが、こうしたネックバンド系の骨伝導オープンイヤーヘッドホンであれば、リスクはほぼ無いわけです。これは仕事中も通勤中も同じで、リスクがないということはそちらに意識(心配)を向ける必要がないわけで、心配無用な使い勝手の良さはとにかく最高です。

難点は3万円超という価格ぐらい。

気楽に買える価格ではないものの、どうせあれこれ安いの買って、後悔して買い直してを繰り返すなら、最初から最上位を買っておけば良いじゃない?という気持ちにさせてくれるヘッドホンですよ。SUUNTO WINGは。

価格

SUUNTO WINGは、楽天市場公式サイトで3万3800円で販売中です。

 

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