予想の斜め下を行く「VAIO Phone」の販売台数超低空飛行の敗因は?

以前、VAIO Phone発表~と騒いでしまった私ですが、その後の売れ行きが心配になって調べみました。

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出典 : http://gigazine.net/news/20150312-vaio-smart-phone-photo-review/

販売台数ランキングはなんと「101位」

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参考 : BCNランキング http://bcnranking.jp/

売れ行きとしては、予想の遥か斜め下を超低空飛行している状態です。

VAIOがスマホに参入!!
とあれほど騒がれた割には全く『売れていない』
BCNランキングでは、こんな感じで20位単位で販売ランクが見れるけど、80位までしか表示がなく、VAIO Phone VA-10Jで調べるとやっと表示されるという悲しすぎる結果。
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そもそもiPhoneや、キャリアにあるスマホ(AQUOS Phoneや、Xperia)と比べるのは酷ですが、「ZenFone5」はまだしも、「HUAWEI Ascend G6」や「コヴィア FLEAZ F4s」が40位くらいをうろうろしているのを見ると、相当人気がないのが分かる。

なんで売れないの?

明らかなのは「値段が高過ぎるから」でしょう。
5万5000円という価格は、auなどのキャリアスマホよりは安いものの、販売奨励金で「月々サポート」などのように毎月端末価格が割り引かれるキャリアと違って、SIMフリー機は実売価格。それと比べると端末価格はかなり高いと言えます。
もちろんGoogle nexus6などのように大人気スマホであれば7万~8万円という価格もありますが、あちらは超ハイスペックスマホ。
VAIO Phoneは、ミドルレンジの中途半端なスマホです。

ここに価値を見出し、人気になっているのがAsusのZenFone5ですが、ZenFone5は2万8000円ほどと半額。
背面にガラスを採用したVAIO Phoneほどではないものの、ZenFone5も十分かっこいいので、3万円弱もの差があるとユーザーは「こちらでいいよね」ということになります。
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そもそも現時点で格安SIMへ移行するユーザー層としては「できるだけ安くスマホを買って維持したい」というのが本音でしょうから、ここに高級プレミアム路線(見た目だけ)を持っきたVAIOの敗因は明らかでしょう。

もちろん「格安SIMでも端末はカッコ良いのが使いたい。端末は高くてもいい」というニーズを狙ってみたのでしょうが、少なくともいまはまだそのようなニーズはないようです。そういう人はiPhone6やXperiaを手にして、格安SIMに差し替えて使っているはずで、わざわざVAIO Phoneの中途半端なスペックに大金投じるようなことは無いわけです。

ですので、いま格安SIMで売れるのは、そこそこの性能で、価格も2万円前後、デザインは安っぽくないもの。
ここに次のVAIOを投入すると良いのかもしれない。
激戦区になる可能性も高いけど、ZenFone5の牙城を崩せるデザインをVAIOならやれるはずだと信じてます。

なので、VAIO Phoneの第一弾がコケたからといって、「スマホだめだ」と言うことがないようにしてほしいですね。
高い利益率を狙っているのでしょうけど、いきなりデザインとVAIOというブランド力だけで売れるほど甘くはない世界です。

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